マクラーレンとレッドブル、ガスリーの”ペナルティ撤回裁定”に反対の意向示す。フリー走行のデータで、計測に不備があるのは分かっていたはず?
マクラーレンとレッドブルは、FIAがF1モナコGPでピエール・ガスリー(アルピーヌ)に科されたペナルティを撤回すると決定したことについて、異議を申し立てる意向があることを表明したようだ。
FIAのレーススチュワードは、F1モナコGPの決勝レースでピエール・ガスリー(アルピーヌ)に科されたタイム加算ペナルティを撤回することを決定。ガスリーは3位表彰台に返り咲いた。しかしマクラーレンとレッドブルは、このペナルティ撤回の裁定について異議申し立てを行なう意向を表明したとみられる。
FIAのスチュワードは6月12日(金)に、F1モナコGPでガスリーに科された2件のピットレーン速度違反のペナルティを撤回することを決めた。FOMが提出した証拠に基づくと、モナコGPのピットレーン入り口における速度計測方法に不備があったため、ガスリーを含む5人のドライバーに、不当なペナルティが科されたと認定した格好だ。
ただペナルティについて再審を請求したのはアルピーヌのみであったため、ガスリーとフランコ・コラピントに科されたペナルティのみが撤回されることになった。
しかし一部のチームは、この再審結果に不満を抱いている。なぜなら、フリー走行のデータに基づけば、ピットレーンで速度違反を取られないように調整することが十分に可能だったというのだ。実際に複数のチームはその手順を踏んでいたという。ハースF1の小松礼雄代表は、当該の5台以外のマシンは、速度違反を取られることなくレースを無事に走り切ったと指摘している。
今回の件に関する聴聞会に出席したレッドブルのスポーティング・ディレクター、スティーブン・ノウルズは、ピットレーンの速度計測プロセスは週末を通じて一貫したものになっていて、各チームは速度計算が完璧ではないことを承知の上で、それに応じてそれぞれのシステムを調整したと主張した。なおノウルズは、結果的にガスリーに3位表彰台を奪われることになったアイザック・ハジャーの代理人でもあった。
マクラーレンのスポーティング・ディレクターであるウィル・コートネイも、ノウルズと同様の理由でガスリーのペナルティ撤回に反対した。マクラーレンのオスカー・ピアストリも、ガスリーが3位になることでポジションを下げることになる。
FIAの国際競技規則第15.4条によれば、裁定に異議のある競技者は、裁定が下された後1時間以内に、控訴の意思があることを通知しなければならない。マクラーレンとレッドブルは、この意向を表明したとみられる。
ただこれによって、マクラーレンとレッドブルが実際に控訴したということにはならない。両チームには控訴に踏み切る前に、決定内容とレギュレーションを精査し、控訴の根拠となる要素を揃えられるかどうかを確認するために、96時間の猶予が与えられることになる。
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