マクラーレン、テクニカルディレクターのデビッド・サンチェスがチーム離脱。2024年1月加入からわずか3ヵ月

マクラーレンF1は、今年はじめにチームにテクニカルディレクターとして加わったデビッド・サンチェスが、わずか3ヵ月でチームを離れたことを発表。これにより技術部門は再編されることになる。

Mechanics of the McLaren F1 Team push the car of Lando Norris, McLaren MCL38, to its grid spot

 マクラーレンF1は2024年1月に加入したばかりのテクニカルディレクター、デビッド・サンチェスがチームを離脱したことを明らかにした。

 サンチェスは2023年までフェラーリで車両コンセプト責任者を務めていた人物。マクラーレンは技術部門再編に伴い、このサンチェスを獲得。2024年1月に、マクラーレンで車両コンセプトおよびパフォーマンス担当テクニカルディレクターに就任した。

 しかしそれからわずか3ヵ月で、サンチェスはマクラーレンを去る事になった。その要因は、車両コンセプトおよびパフォーマンス担当テクニカルディレクターとしての彼の仕事が、以前議論された仕事と「一致していないこと」だという。

 ステラ代表はサンチェスの離脱について次のように語った。

「デビッド・サンチェスとチーム首脳陣との間での思慮に満ちた議論の末、デビッドがチームを去るという相互の決断が下された」

「共に話し合った結果、デビッドの立場に伴う役割や責任、熱意が2023年2月に我々に加わることに合意した際の当初の期待と一致していないことが明らかとなった」

「そういった不一致を認識し、デビッドと私達は両者共に、彼の驚くべきスキルセットをフルに活用できるような、他のチャンスを追求できるようにするために、今別れるのが最善だということに合意した」

「我々はデビッドが比較的短い期間の中で果たしてくれた貢献を大いに評価している。彼の将来の活躍を期待している」

Zak Brown, McLaren Racing CEO, David Sanchez, Rob Marshall,  Andrea Stella, McLaren Team Principal

Zak Brown, McLaren Racing CEO, David Sanchez, Rob Marshall, Andrea Stella, McLaren Team Principal

Photo by: McLaren

 なおサンチェスの離脱を受け、マクラーレンは後任を探しているものの、現時点ではステラ代表が暫定的にサンチェスの職務を引き継ぐことになる。

 チームを離脱したサンチェスは、次のようにコメントを寄せた。

「このチームの一員となれる機会を持てたことに感謝している」

「我々が思い描き合意していた役割は、私の実際のポジションとは一致しなかったが、リーダーシップや同僚たちの献身的な姿勢に敬意を表したい。そして話し合いでこの決断に至った率直さや誠実さに感謝の気持ちを持ちつつ、この場を去ることになる」

「このチームがあるべきグリッドの最前線への道を歩み続け、成功を収められることを願っている。私もF1での次の挑戦を楽しみにしている」

 

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