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マクラーレン導入の新パッケージ、サインツに不評も「固く信じている」とザイドル代表

マクラーレンはアイフェルGPでカルロス・サインツJr.のマシンに導入した新空力パッケージに関して、このパーツこそがライバルに対抗していくために必要なものだと主張した。

Carlos Sainz Jr., McLaren MCL35

Carlos Sainz Jr., McLaren MCL35

Zak Mauger / Motorsport Images

 ニュルブルクリンクで行なわれたF1アイフェルGPで、マクラーレンはカルロス・サインツJr.のマシンに対してのみ、新たな空力パッケージを導入した。

 しかしサインツJr.は予選、決勝レースともに良いバランスを見出すことに苦戦しており、「旧仕様なら更に好位置でフィニッシュできた」と発言するなど新空力パッケージが必ずしも優れたものではないと考えていた。

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 しかしチーム代表のアンドレアス・ザイドルは新パッケージのポテンシャルに疑いは持っていないと明言している。

 ザイドル代表は風洞で確認されてきた新パッケージのポテンシャルを全て引き出せていないだけであり、その鍵は適切なセットアップを見つけることだと語った。

「結局のところ、我々はこの新しいコンセプトのノーズボックスを固く信じているんだ」

 ザイドル代表はそう語る。

「これが空力コンセプトの観点から見て大きな変化であることは明らかで、であるからこそ、パッケージのポテンシャルを完全に引き出すのに時間が必要なことは明らかだった」

「これまでの経験を考えると、適切なセットアップ、そしてマシンのスイートスポットを見つけるには、単純にまだ多くの時間が必要なんだ」

「我々はこのパッケージを導入することでポテンシャルが高まる要素を確認した。しかし全体としては、コーナーでのパフォーマンス向上には至っていない。そこは我々も改善のために取り組まねばならない部分だし、次戦ポルティマオ(ポルトガルGP)では次のステップに繋げていきたい」

 マクラーレンは現在、レーシングポイントとルノーを相手にコンストラクターズランキング3番手を激しく争っている。3者はわずか6ポイント差にひしめき合っている状態だ。

 ザイドル代表はこれまでも、レーシングポイントが強力なマシンを手にしているとの考えを述べてきたが、今はルノーも改善を進め、マクラーレンの先を行っていると考えているようだ。

「直近の数レースを見ると、ルノーは今間違いなく0.1秒か0.2秒先を行っていると思う。彼らはマシンの面で前進を果たしているんだ」

「我々はまだそうした一歩を踏み出していない。だから戦いを続けるために、この先のレースで改善のステップを果たすことが重要な点になるんだ」

 

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