速報ニュース
F1 Bahrain March testing
マクラーレンF1、画期的ディフューザーをライバルが採用しなかったのは「驚き」
マクラーレンは、画期的なディフューザーを今季用マシンMCL35Mに搭載してきた。この解決策を他チームが採用しなかったことについて、マクラーレンは驚いているが、ライバルがこれをコピーするのにそれほど時間はかからないと考えている。

Jonathan Noble
公開日時: 2021/03/16 3:43
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

マクラーレンは、ダウンフォースを削減するためのレギュレーション対策として、独自の考え方で作り出されたディフューザーを、バーレーン合同テストの際にMCL35Mに搭載してきた。
レギュレーションにより、今季はディフューザー内のストレーキ/スプリッターの高さが50mm低められた。しかしマクラーレンは、この制限が適応されない車体中心部のフロア後端部を巧みに伸ばし、より高さの長いフィンを設けてきた。
マクラーレンのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、このデザインについて、レギュレーションの抜け穴を”悪用”したわけではなく、”単純な”コンセプトであると考えるモノを実装しただけだと語った。
「これは通常の設計アイデアだ。実際、我々がそのディフューザーを使った唯一のチームであることに少し驚いている」
そうキーは語った。
「これは、今年変更された部分のひとつに過ぎない。車体の中心線の両側に存在するY250内の部分で、連続した表面に関するレギュレーションがある。そこに存在する小さなボーテックス・ジェネレータ(渦発生装置)は、今ではほとんど全てのマシンに存在している。これらの小さなアルミやカーボンのパーツは、実際には事実上同じレギュレーションによって管理されている。だから基本的には単純なことだ」
「3D形状の断面になっているため、CADデータを見る必要がある。そのため、CADのデータがないと、それがボックス内に存在することや、連続した表面であることを証明するのが難しい。疑問に思うのも当然のことだ。しかし、それだけだ」
Diffuser regulations for 2020 vs 2021
他のチームは、マクラーレンが導入したこのディフューザーのメリットを間違いなく評価しているだろう。キーも、シーズンの早い段階で他のチームがコピーしてくる可能性があると考えている。
「どんなアイデアでも、まず最初はCFD(計算流体力学)で検証することになると思う。だから最近では、1週間以内に、別のチームのアイデアに飛びつくことができるようになった」
そうキーは説明する。
「1週間経ってもそのアイデアに興味がある場合は、それが我々のディフューザーであれ、メルセデスのフロアの処理であれ、その他のどんなモノであれ、すぐにそれを試すことができると思う」
「その後、それぞれのクルマでどう機能するのかを理解することになる。それが鍵となるだろう。原理を理解していても、それぞれのクルマで機能するように、状況に応じて適応させる必要がある。そのため、独自のジオメトリが作られることになる」
「その後でおそらく風洞実験を行なうことになるはずだ。これは1〜2週間後に行なわれる可能性があり、その後で製造に取り掛かるということになる。これらの手順は単純だ。本当にこれを踏襲しようとするなら、写真を撮ってからマシンに実装するまで、3〜5週間はかかると言えるだろう」
キーは、このデザインを最初に発見したという点で、マクラーレンの空力開発部門を称賛した。
「チームがユニークなアイデアを思いつくのは、いつでも素晴らしいことだと思う。我々の空力開発部門と、リヤの空力デザイングループが称賛されるべきだ。彼らは、新たなレギュレーションを活かすチャンスがあることに気づいたのだから」
「このディフューザーは、話題になっている、目に見えるモノのひとつだと思う。しかし最終的には、マシンのリヤエンドの、複雑な部分の中のほんの小さなところだ。数週間後に再びここ(バーレーン)に戻ってくる頃には、きっと忘れられてしまうだろうね」
Read Also:
- マクラーレンF1、”画期的”なディフューザーを採用。他チームが真似をする?
- F1テスト総合2番手の角田裕毅、3番手以下を大きく突き離した要因に“DRS”あり?
- メルセデスF1、開幕まで粉骨砕身の日々?「データ上ではレッドブルに及ばない」
- レッドブルは「まるで別の動物みたい」……ハミルトン、ライバルの速さを認める
- ホンダPUのドライバビリティは”完璧”。ガスリー、開幕に向け「ワクワクしたい」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
コメントを読んで投稿する
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1のロス・ブラウン、スプリントレース案への懸念に「グランプリ優勝の価値を減らすものではない」
次の記事 F1テスト総合2番手の角田裕毅、3番手以下を大きく突き離した要因に“DRS”あり?
Top Comments
コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?
View More & Comment

More from
Jonathan Noble

大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす
F1
F1 2024/12/29
大きく前進を果たせなければ、F1タイトル5連覇は目指せない……フェルスタッペン、レッドブルに警鐘鳴らす

ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす
F1
F1 2024/12/27
ハミルトンのメルセデスF1最終年度での苦戦、その原因は? エンジニアリング統括が明かす

僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識
F1
F1 2024/12/25
僕にできることはある……ボッタス、“最悪のシナリオ”でF1シート喪失も闘志は消えず。酒の勢いで始めたおバカ挑戦で再認識

More from
マクラーレン

留まる所を知らぬF1人気。マクラーレンが売上10億ドル突破? 海外報道される
F1
F1
アゼルバイジャンGP
16 時間前
留まる所を知らぬF1人気。マクラーレンが売上10億ドル突破? 海外報道される

F1ドライバーにふさわしくないは言い過ぎだった……ノリス、衝突コラピントに謝罪「口にすべきではなかった」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
17 時間前
F1ドライバーにふさわしくないは言い過ぎだった……ノリス、衝突コラピントに謝罪「口にすべきではなかった」

ピアストリ、表彰台逃した痛恨のミスに違和感?「一瞬でフロントタイヤが両方ロックするなんて……」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 日前
ピアストリ、表彰台逃した痛恨のミスに違和感?「一瞬でフロントタイヤが両方ロックするなんて……」
最新ニュース

フェルナンド・アロンソ、アストンマーティンとの契約を2027年まで延長。将来に関する憶測に終止符
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
8 時間前
フェルナンド・アロンソ、アストンマーティンとの契約を2027年まで延長。将来に関する憶測に終止符

MotoGPが挑むアデレード市街地サーキット、安全性にライダー合格点? シミュレーション確認し「いい仕事した」
MotoGP
MGP MotoGP
オーストラリアGP
9 時間前
MotoGPが挑むアデレード市街地サーキット、安全性にライダー合格点? シミュレーション確認し「いい仕事した」

9年ぶりのマレーシアは“高温多湿”への対処が鍵に。ホンダF1「冷却と空力バランスの見極めが重要」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
10 時間前
9年ぶりのマレーシアは“高温多湿”への対処が鍵に。ホンダF1「冷却と空力バランスの見極めが重要」

負傷についてついに口を開いたハジャー「次ボクシングするなら、もうちょっと頭を使って戦いたい!」
F1
F1 F1
アゼルバイジャンGP
11 時間前
負傷についてついに口を開いたハジャー「次ボクシングするなら、もうちょっと頭を使って戦いたい!」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録