F1 イタリアGP

マクラーレン、”グリッド最速”の評価はまだ早い? 今後さらなるアップデートを予定「まだすべてのレースで最高とは言えない」

マクラーレンはランド・ノリスがF1オランダGPで圧勝し、イタリアGPの予選でもフロントロウを独占したにも関わらず、まだマシンをアップデートする必要があると考えている。

Pole man Lando Norris, McLaren MCL38, Oscar Piastri, McLaren MCL38, arrive in Parc Ferme after Qualifying

Pole man Lando Norris, McLaren MCL38, Oscar Piastri, McLaren MCL38, arrive in Parc Ferme after Qualifying

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 マクラーレンのランド・ノリスがF1オランダGPで圧勝したことを受けて、今やグリッド最速のマシンはレッドブルRB20ではなく、マクラーレンMCL38だと考えられている。

 翌戦イタリアGPの予選では、レッドブルが苦しむ一方でマクラーレン勢はフロントロウを独占した。しかしマクラーレンは、まだマシンのアップデートが必要だと考えているようだ。

 今後開催されるアゼルバイジャンGPやシンガポールGPはコース特性的にレッドブルにとって得意とは言えないだろうが、マクラーレンはより空力効率が重要なアメリカGPやカタールGPではライバルに分があるかもしれないと警戒している。

「ザントフールトのようなサーキットに行けば、我々のパフォーマンスは強力だ。ハイダウンフォースの、ロングコーナーがあるコースはね」

 そうマクラーレンのアンドレア・ステラ代表は語った。

「シルバーストンのような高速コーナーがあるサーキットに行けば、レッドブルがそうしたレイアウトに強いことは分かっている」

「もしオーストリアに戻るようなことがあれば、彼らの方が速いだろう。彼らは予選で0.4秒のアドバンテージがあったからね」

Andrea Stella, Team Principal, McLaren F1 Team

Andrea Stella, Team Principal, McLaren F1 Team

Photo by: Steven Tee / Motorsport Images

 こうした状況を踏まえると、マクラーレンは優位に立てる週末を最大限に活用する必要があり、ライバルがより優れていると思われる領域での差を縮めるため、マシン開発を続ける必要があるとステラ代表は考えている。

「予選とインターミディエイトタイヤの影響で、ベルギーではドライコンディションで誰が最速なのかを知る機会を逃してしまった」

「しかし現在の我々のマシン構成では、すべてのイベントで最高のマシンになるために必要なパフォーマンスを持っているかという点で、不十分かもしれないと考えている」

「それが我々がシーズン終了までにさらなるアップデートを予定している理由だ」

 

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