ノリス、F1での2年目は”精神的”に成長? CEO「彼を誇りに思う」
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、ランド・ノリスのF1を戦う上でのメンタリティを「非常に誇りに思う」と称賛する。


2019年にF1デビューしたマクラーレンのランド・ノリスは、2020年シーズンに躍進を遂げた。開幕戦オーストリアGPで自身初の表彰台を獲得するなど、合計97ポイントを獲得。これは、1年目(49ポイント)のほぼ倍の獲得ポイントである。
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ノリスは新型コロナウイルスの影響によりF1の開幕が延期されている際、様々なeレーシングに参加。裏表ない表情を見せたことなどにより、この期間の話題の中心となった。ただそれとは裏腹に、夏にmotorsport.comが行なったインタビューでノリスは、1年目は精神的な面で「多く苦労した」とも語っていた。
この取り組みについて尋ねられたマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、ノリスについて称賛した。
「それは素晴らしいことだと思う」
そうブラウンCEOは語った。
「皆さんがご覧になったのは、我々のふたりのドライバーが持っているモノだ。それが彼らに、そしてノリスに人気がある理由のひとつだと思う」
「彼が見せていること全てが、彼を表している。彼はそれを自分自身で受け止めている。嘘偽りのないモノなんだ。問題や議題にスポットライトを当て、そしてそれを正しい形で行なえる人物がいるというのは素晴らしいことであり、とても重要なことだと思う」
「ランドはこのスポーツに、新しい雰囲気を吹き込んだと思う。彼を見るのはとても楽しい。彼は実際にはとてもシャイだが、SNSではそれは伝わっていない。彼はとても正直なんだ。そして、今置かれている状況をとても快適に感じていると思う」
「我々は、彼が問題をポジティブな形で解決していくことを、とても誇りに思っている」
ノリスと、チームメイトのカルロス・サインツJr.がシーズンを通して好成績を残したことにより、マクラーレンはコンストラクターズランキング3位を手にすることになった。
ノリス自身も、2年目のシーズンはデビューイヤーよりも楽に週末を迎えることができたと語ったが、1年目よりも大きく”期待”されたことでプレッシャーを感じたと語る。
「自信という観点から言えば、1年目よりもはるかに楽になり、レースに向けてより多くの準備をすることができた。そして何をすべきかということについて、自信と良いアイデアを持つことができた」
「しかし2年目のシーズンだということは関係なく、まだまだとても難しいこともたくさんある。周囲の見方が変わったからだ」
「1年目、人々は新人としてそのドライバーのことを見る。そして小さなミスを犯したとしても、2年目に向けて改善するだろうから、そのミスは最悪……というわけではない」
「でも2年目になると、そういうミスを再び見ることになるとは考えていないし、1年目以下の成績になるとは思っていない」
「ある意味でより多くの期待を受けるということは、異なるプレッシャーがあるし、次のレベルでレースを戦う必要がある。レースペースなどで言えば、なんとかそれができたと思う。でも、とても難しい時もあるんだ」