マクラーレン、コンストラクターズ3位死守の鍵は“風に敏感なマシン”の改善?
マクラーレンのアンドレアス・ザイドルは、2020年マシンが風の影響を著しく受けていることは“最悪だ”と語り、チームは改善に向けて取り組んでいると述べた。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
マクラーレンは今季、非常に好調なシーズンを送っており、第10戦を終えた時点でコンストラクターズランキング3番手につけている。それだけ今季用のマシン『MCL35』が高いパフォーマンスを発揮しているとも言えるが、一方でこのマシンは風の影響を受けやすいマシンとなっている。
ドライバーのカルロス・サインツJr.とランド・ノリスが共に訴えているのは、追い風の際の挙動の悪さだ。マシンは強い追い風を受けると快適に走らせることが難しくなり、特に予選のようなセッションで影響が出るとのことだ。
マクラーレンはムジェロとソチで行なわれた直近2レースで思うような結果を残すことができなかったが、サインツJr.曰く、ここにも風の影響があったという。
ロシアGPを振り返って、サインツJr.は次のように語った。
「セクター1では追い風が吹いていて、突然マシンがスイートスポットに入らなくなってしまったんだ。そしてマシンバランスの問題にも悩まされた」
「マシンの問題についてはあまり公に話したくないけど、僕たちのマシンが風に敏感なのは分かっているし、それがムジェロでもかなり大きな影響を与えたと思っている」
「でもそのせいにしたくはない。それだけが原因とは言いたくないし、他よりも(風の)影響を受けているとも言いたくない。(多かれ少なかれ)みんな風の影響を受けている訳だからね」
マクラーレンのチーム代表であるアンドレアス・ザイドルとテクニカルディレクターのジェームス・キーは、メルセデススタイルの新ノーズなどを中心とした空力パッケージに期待を寄せているが、一方で風に影響を受けてしまう問題にも対処していくと語った。
「それは去年も既に見られたものだし、私はそれを受け入れたくない」とザイドルは語った。
「今年のマシンは一歩前進したと思うが、ジェームスの側ではまだまだ改善すべき点が多い」
「ロシアで見られたように、我々のマシンは競争力のあるマシンから競争力のないマシンへと早変わりしてしまう。それは見ていて最悪だ」
コンディションの変化がダウンフォースに与える影響を解決することは、マクラーレンにとっても簡単なことではないが、ザイドル曰く、チームはこれについて優先的に取り組んでいくという。
「問題を把握するのは簡単だが、解決するとなるとかなり複雑な話だ」とザイドル。
「しかし、ジェームスが対処する仕事の中ではかなり上位のトピックだ。現在我々はそれに取り組んでいるところだ」
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