F1 イタリアGP

マクラーレン、物議を醸したチームオーダーを説明。ステラ代表「公平性を保つための、原則の範囲内だ」

マクラーレンは、F1イタリアGPで起きたランド・ノリスとオスカー・ピアストリのポジション入れ替えについて説明した。

Jake Boxall-Legge

Jake Boxall-Legge

公開日時: 2025/09/08 3:16

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Lando Norris, McLaren

Lando Norris, McLaren

写真:: Rudy Carezzevoli / Getty Images

 マクラーレンがF1イタリアGPでランド・ノリスとオスカー・ピアストリのポジション入れ替えを決断した背景には、「公平性」と「原則の一貫性」があったと、チーム代表のアンドレア・ステラが説明した。

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションからレースを支配した今回のF1イタリアGP。マクラーレン勢はピットストップを遅らせて逆転を狙ったが、彼らが有利になるような何かは起きず、レース終盤に諦めてピットに向かった。

 3番手を走っていたピアストリは45周、2番手のノリスは46周を終えたところでピットインしたが、ノリスはタイヤ交換が遅れ数秒のロス。これでピアストリがノリスの前に出ることになったが、チームはピアストリに2番手をノリスに譲るように指示した。

 ピアストリは渋々ながらノリスを先行させる指示に従ったものの、ピットストップの遅れは「レースの一部」とみなされるべきだと主張し不満を露わにしていた。結果的にノリスが2位、ピアストリが3位となったことでふたりのポイント差は31点に縮まった。

 ステラ代表はレース後にこの件について言及し、ポジションを入れ替える決定は、ドライバー間の公平性を保つためマクラーレンが重視する「原則の範囲内」であったと述べた。

 さらに、ピアストリを先にピットインさせた判断はポジション維持を意図したものであり、ポジション入れ替えによるこの方針の継続は「チームの利益」にかなうものだと付け加えた。

「ピットストップの状況は公平性の問題だけでなく、我々の原則との整合性の問題でもあると考えている」とステラは説明した。

「そしてチャンピオンシップの状況がどうなろうとも、マクラーレンが掲げる原則とレースの価値観、そしてドライバーたちと共に築き上げてきた理念のもとで運営されることが重要なんだ」

「ドライバーを入れ替える状況はピットストップのみに関係するものではない。この点を明確にしておくことが有益だ。これはまた、オスカーを先に、次にランドをピットインさせることで、2台のピットストップの順序を調整したいという意図にも関連している」

Lando Norris, McLaren, Oscar Piastri, McLaren

Lando Norris, McLaren, Oscar Piastri, McLaren

Photo by: Andy Hone/ LAT Images via Getty Images

 本来、前を走っているマシンが不利になることがないよう、先にピットインをするのが定石だ。ただ今回、先にピアストリがピットインしたのは、4番手を走るシャルル・ルクレール(フェラーリ)からポジションを守るためだった。

 そのため、チームはこのピットストップによってマクラーレンのふたりのポジションが変わるようなことはあってはならないと考えていたようだ。

「我々は、これがポジション交換につながるべきではないという明確な意図を持っていた。これは単にルクレールをカバーするために行なわれたものであり、同時に赤旗やセーフティカーの出動を最後の瞬間まで待っていたのだ」

「したがって我々はチームの利益を追求し、この利益を最大限に活用するために、まずオスカーを、次にランドをピットインさせる必要があった。しかし明確な意図は、これが順位入れ替えをもたらすものではないということだった」

「これが我々の取った行動であり、我々の原則に合致するものと確信している」

 ステラ代表は、ピットストップが遅れた原因を検証すると述べた。またマクラーレンが方針を見直すかどうか問われると、ステラは「チームは常にプロセスを見直している」と応じたが、それは変更を意味するものではないと付け加えた。

「自らの行動が完璧だと考え、個人やチームとして何一つ見直さないなら、進歩はありえない」

「つまり私にとって『見直し』とは『必ず変更が必要だ』という意味ではない。見直しを通じてさらに調整し、確認する可能性があるということだ。この言葉を使うからといって、必ずしも変更があるわけではない」

「この言葉を使う事実こそが、マクラーレンの物事へのアプローチ方法を示しているのだ。エンジニアリングや運営において極めて重要なこの”見直し”は、レースへの取り組み方にも適用される。ドライバーと共にレースに臨む姿勢にも同様に適用されるのだ」

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

コメントを読んで投稿する

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 レッドブルのメキーズ代表、イタリアGPの角田裕毅に一定の評価「予選でのマックスとの差は縮まっている……しかし決勝ペースは良いサンプルではない」

次の記事 リアム・ローソン、角田裕毅との接触は「大したことじゃないよ」と軽視

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

View More & Comment

More from

Jake Boxall-Legge



ラッセル、グリッド降格のシンガポールGPは旧仕様マシンに。前戦のレース前から検討「トラブルで迷う余地はなくなった」

F1

F1

シンガポールGP

10 時間前

ラッセル、グリッド降格のシンガポールGPは旧仕様マシンに。前戦のレース前から検討「トラブルで迷う余地はなくなった」



メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う

F1

F1

バーレーンGP

7 日前

メルセデス、待望のアップデートパッケージ投入。エンジンカバーの形状一変でダウンフォース増狙う



オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現

F1

F1

アゼルバイジャンGP

15 日前

オコン、ハース以外のチームとの交渉を認める。去就不明の2027年に向けて自身を「フリーエージェント」と表現

More from

ランド ノリス



レッドブルがメルセデスに並んだ? ピアストリ、ライバルの進歩警戒「彼らは圧倒的な強さを誇るチームになった」

F1

F1

シンガポールGP

5 時間前

レッドブルがメルセデスに並んだ? ピアストリ、ライバルの進歩警戒「彼らは圧倒的な強さを誇るチームになった」



ノリス、シンガポールでのスプリント開催に自信見せるも「最高のレースにはならないだろうね」

F1

F1

シンガポールGP

10 時間前

ノリス、シンガポールでのスプリント開催に自信見せるも「最高のレースにはならないだろうね」



好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

F1

F1

バーレーンGP

2 日前

好調だったはずのマクラーレンはなぜ4番手チームに成り下がったのか。「状況が一変した。データに異常もないのに」とステラ代表

More from

マクラーレン



マクラーレン代表、前代未聞の”ソフトウェアバグ”に理解示す「再発は防ぎたいが、不具合は受け入れるべき」

F1

F1

バーレーンGP

3 日前

マクラーレン代表、前代未聞の”ソフトウェアバグ”に理解示す「再発は防ぎたいが、不具合は受け入れるべき」



マクラーレン、まだメルセデスPUを扱い切れていないのか。セパンで予選6番手のノリス「どのストレートでもタイムを失っている」

F1

F1

バーレーンGP

5 日前

マクラーレン、まだメルセデスPUを扱い切れていないのか。セパンで予選6番手のノリス「どのストレートでもタイムを失っている」



同じPUなのになぜ? メルセデスとマクラーレンのストレートスピードが段違いだった理由

F1

F1

アゼルバイジャンGP

9 日前

同じPUなのになぜ? メルセデスとマクラーレンのストレートスピードが段違いだった理由

最新ニュース



F1シンガポールGPスプリント予選速報|フェルスタッペン驚速でスプリントPP獲得! ラッセルが2番手。アロンソはSQ1突破も15番手

F1

F1 F1

シンガポールGP

16 分前

F1シンガポールGPスプリント予選速報|フェルスタッペン驚速でスプリントPP獲得! ラッセルが2番手。アロンソはSQ1突破も15番手



代役出走の卜部和久、FP2で16番手と上々のSFデビューも「もっとやれる。浮かれすぎないように」

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

1 時間前

代役出走の卜部和久、FP2で16番手と上々のSFデビューも「もっとやれる。浮かれすぎないように」



F2参戦の噂も取り沙汰されるようになった坪井翔「チャンスが来るかは分かりませんが、準備はできているつもり」

スーパーフォーミュラ

SF スーパーフォーミュラ

第9戦・第10戦富士

2 時間前

F2参戦の噂も取り沙汰されるようになった坪井翔「チャンスが来るかは分かりませんが、準備はできているつもり」



MotoGPライダー、中東危機の中のカタールGP開催にも諦め? 「近くに爆弾落ちないといいね」運営は実施前提で動く

MotoGP

MGP MotoGP

インドネシアGP

2 時間前

MotoGPライダー、中東危機の中のカタールGP開催にも諦め? 「近くに爆弾落ちないといいね」運営は実施前提で動く

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録