メルセデスのPUへの懸念は、用心深さのせい? マクラーレン「今のところ全く問題ない」
マクラーレンは、メルセデスが2021年用パワーユニットについて懸念を表明しているにもかかわらず、これまでのところ問題は確認できていないと語る。
McLaren MCL35M cockpit detail
McLaren
メルセデスは2021年のパワーユニット(PU)について「いくつかの問題」があると表明しているものの、今季からそのメルセデス製PUを使うことになるマクラーレンは、ニューマシンMCL35Mの発表に伴う発言の中で、これまでのところメルセデスPUに問題が発生したことはないと明かした。
メルセデスのPU開発部門を率いるハイウェル・トーマスは、メルセデスが公開した動画の中で、シーズン開幕前テストに向けて開発中の新しいPUは、いくつかの問題に悩まされていると語り、注目を集めた。
「パワーユニットには、いくつかの問題がある」
トーマスはそう語った。
「問題があることは分かっている。しかしこの問題を修正するための計画はたくさん存在している。開幕戦に向け、全ての準備が整うと確信しているんだ」
メルセデスは2020年シーズンに向けても信頼性の問題に悩まされ、当時のエンジン部門責任者であるアンディ・コーウェルも、今回のトーマスと同じような発言をしていた。しかし開幕戦が7月に延期されたため、生み出された猶予期間に修正を実施。開幕後は高い戦闘力と信頼性を誇り、シーズンを席巻した。
トーマスやコーウェルの発言は、今のメルセデスの”用心深さ”を示したモノであるとも言える。その証拠に、この新型PUを受け取り、テストベンチにかけたマクラーレンは、分析の結果何の問題もなかったと語っている。
メルセデスのPUに何らかの心配があるのかと尋ねられた、マクラーレンのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは、「それはメルセデスにすべき質問だ。我々はそれに答えることはできない」とした上で次のように語った。
「これまでテストベンチで本格的な試験を行なってきたが、問題はまったくなかった。しかし正直に言って、その質問はメルセデスにするのが最適だと思う」
マクラーレンは、ルノー製からメルセデス製にPUを変更したことで、パフォーマンスをどれほど前進させることができたのか、それを把握したいと考えている。しかしすでに現時点でも、メルセデスPUのパッケージングに感銘を受けているという。
「メルセデスのPUは、とても整えられている」
そうキーは説明する。
「細部にどれだけの注意が払われているのかが分かる。そういう意味で、パッケージ化するのが非常に楽だった。それが、我々にいくつかのプラスの要素を与えてくれた」
「このメルセデスの構成が、非常にうまく機能するということが、この数ヵ月で明らかになった」
「我々は現在の非常に限られた環境の中で、PUを変更しなければならなかった。そして我々はメルセデスのスタッフの協力があり、そして彼らが供給してくれるPUのおかげで、別のPUでホモロゲーションされたマシンに取り付けるのが非常に楽になった」
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