F1 スペインGP
余裕があるわけじゃないけどね……メルセデス、”しばらく前”から来季マシン開発にシフト。ウルフ代表認める「あと6戦(?)もあるから、何が起きるか分からない」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、メルセデスが夏休み前からリソースを2027年に向けて再配分していたことを認めた。
Owen Bellwood Filip Cleeren
公開日時: 2026/09/18 2:29
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今季圧倒的な強さを見せているメルセデス。トト・ウルフ代表は、夏休み前にはチームのリソースを来季のマシン開発に振り分けていたと語った。
グラウンドエフェクト時代は苦戦を強いられたメルセデスだが、2026年の新レギュレーションではここまで圧倒的な強さを見せている。コンストラクターズ選手権では2番手のフェラーリに145ポイント差と大きく引き離し、ドライバーズ選手権でもアンドレア・キミ・アントネッリが81ポイント差で首位に立っている。
今季はマクラーレンやフェラーリがマシンに相次いで大規模なアップデートを投入し、メルセデスとの差を縮めようとしているが、それでもメルセデスは14戦中10勝を記録している。
メルセデス自身も5月のカナダGPにアップデートを投入しており、来月マレーシアで行なわれるバーレーンGPではさらにアップデート・パッケージを投入する予定だ。また、その間にもサーキット特性に合わせた小規模な変更をいくつか投入してきたものの、新パーツの投入ペースはフェラーリやマクラーレンには及んでいない。
そしてメルセデスの開発ペースは、残りのシーズンでもこのままスローペースで推移する可能性がある。ウルフ代表は、チームがすでにリソースを再配分し、来季マシンの開発に重点を移し始めていることを明らかにした。
「2027年の開発はしばらく前、夏の前にはすでに始まっていた」と、アントネッリがスペインGPを制した後、ウルフ代表は語った。
「夏には来年に向けてリソースを振り向けたが、チャンピオンシップでの順位に関係なく、計画通りに進めている」
現状を見る限り、メルセデスのタイトル争いにおける立場はかなり安泰に見える。フェラーリには大きな差を逆転する必要があり、ランド・ノリスが2勝を挙げたことでマクラーレンも勢いを増しているものの、その差を覆すのは容易ではない。
それでもウルフは、2026年のタイトル争いについて楽観視することを避けている。
「リタイアすることもあるし、クラッシュすることもある。それは起こり得る。2戦続けてそうなれば、突然、それまで『いいバッファー』に見えていたものが、そうではなくなる。残り6戦もあるんだからね」
「だから私の考えでは、数字上彼らが勝つことが現実的ではなくなるまで、あるいは実際に可能性がなくなるまでポイントのことは無視するべきだ。そして、それまでは毎週のレースに集中して、毎回ベストを尽くすことだけを考える」
そのベストを尽くすため、メルセデスはバーレーンGPに向けて堅実なアップデートを用意している。新パーツを投入する際には問題が発生する可能性もあると認めつつ、ウルフは来月デビューするアップデートに自信を示している。
ちなみにウルフ代表は「残り6戦」と言っているが、実際には現時点では残り9戦。ただアップデートを投入するバーレーンGPを終えると、残りは7戦。しかし中東での最終2戦が中止となり、イモラで代替開催されることになれば残り6戦という計算になる。まだ正式な発表はないが、ウルフ代表のコメントは、それを暗に示唆したモノなのかもしれない。
「マレーシアでは、堅実なアップデートを投入できると思う」と、ウルフは土曜日にSky Sportsに語った。
「だからまずはもう1戦、バクーを乗り切らなければならない。そして様子を見よう。ただ、時には新パーツがコース上での結果にそれほどうまく相関しないこともある」
「だから、今回はうまくいってほしい。そして、アップデートという点で他のチームと肩を並べられることを期待している。でも、実際にどうなるかは分からない」
ライバルたちに比べ、明らかに今季マシンの開発がスローペースで進んでいるメルセデス。その分の余力は2027年のマシン開発に注がれていることだろう。
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