メルセデス、F1カナダGPで今季初アップデート投入。マクラーレンは新フロントウイング含む”二の矢”投じる
メルセデスとマクラーレンは、F1カナダGPに大幅なアップデートパッケージを投入した。
メルセデスはF1カナダGPで今季最初のメジャーアップデートパッケージを持ち込んだ一方、マクラーレンは2段階に分けたアップデート計画の2段目のパーツを投入した。
メルセデスはこれまでの決勝レース4戦すべてで勝利しているが、マクラーレンも差を縮めている。マイアミGPとカナダGPの北米2戦で、全く新しいクルマとなると宣言していた彼らは、マイアミではサイドポンツーンやフロア、リヤウイングなどをアップデートしていた。
そしてカナダGPでは、全く新しいデザインのノーズ、フロントウイングを中心としたアップデートが投入されており、マクラーレンは「作動領域全体における気流制御を改善し、空力荷重の発生をより最適化すること」を目的としている。
さらに、マシン後部へ向かう気流をさらに最適化するため、エンジンカバーの形状も見直された。気温条件に対応するため、複数種類の冷却スロットも用意されている。また最上部にはフェラーリが使用しているモノに近いフィンも追加されている。
その他の変更点としては、新型ヘイローフェアリング、改良型サスペンションフェアリング、リヤウイングエンドプレート、そしてフロアエッジウイングの小さな変更が含まれており、いずれもダウンフォース向上に寄与することを狙っている。
McLaren technical detail
写真: Getty Images
マクラーレンの二段構えのアプローチとは異なり、メルセデスはこの春の開発リソースの大半を、今週末投入した大型アップグレードパッケージに集中させた。
W17には新型フロントウイングが投入され、メインプレーンがこれまで以上にフットプレートへ一体化された形状となっており、よりアウトウォッシュ(車体外側への気流)を生み出すことを意識しているようだ。
チームはフロントウイングの変更内容について、「フロントウイング要素をフットプレートまで延長し、さらにストレーキを追加することで、より強固な気流構造を形成できる。それにより後方へのエアフローが改善され、ダウンフォース増加につながる」と説明している。
Mercedes tech detail
写真: Ronald Vording
またメルセデスは、ダウンフォース生成とディフューザーへ向かう気流改善を目的として、フロアのほぼ全域を改良。加えて、四隅すべてのウイングレットおよびリップ形状にも手が加えられた。
この2チームを追いかけるレッドブルは、マイアミで投入したアップデートを補完する形で、フロアエッジに小規模な修正を実施。さらにカナダGPの舞台であるモントリオールのようなサーキット向けにバランス調整を目的とした新しいフロントウイングフラップを投入し、今戦および次戦モナコGP向けの専用冷却オプションも追加している。
一方、マイアミGPで新パーツを一通り投入したフェラーリは、上位勢で唯一、カナダGPにアップデートを持ち込まなかったチームとなっている。
Red Bull tech detail
Photo by: Ronald Vording
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