メルセデス代表、チーム批判のボッタスに理解。「敗北から学び、強くなる」と逆襲を誓う
メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームの戦略を痛烈に批判したバルテリ・ボッタスの不満に理解を示した。
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1, Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1, and Max Verstappen, Red Bull Racing
Andy Hone / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1 70周年記念GPをポールポジションからスタートしたものの、タイヤに苦しみ最終的に3位に終わった。終盤にはチームメイトのルイス・ハミルトンにもオーバーテイクを許したこともあって、「チームは寝てたんじゃないか?」とチームの戦略を痛烈に批判した。
チームは前を走っていたボッタスにピットストップの優先権を与えていたため、レースを通してハミルトンより先にボッタスがピットストップを行なっていた。
ボッタスが32周目に2度目のピットストップを行なった後、チームはボッタスが使っていたハードタイヤを調べた結果、まだライフが残っていたことが分かったという。
このデータを参考に、ハミルトンは41周目まで2度目のピットストップを遅らせた。ある段階では、ハミルトンはそのまま2度目のピットストップをせず、フィニッシュまで走り抜くことを検討すらしていたのだ。
チームメイトより9周分新しいハードタイヤを履いたハミルトンは、そのアドバンテージを活かし、ボッタスをオーバーテイク。2位でレースを終えた。
ボッタスのコメントについて、メルセデスのトト・ウルフ代表はある程度の理解を示し、優勝したレッドブルのマックス・フェルスタッペンよりもマシンが遅かったと語った。
「我々は眠っていたわけではないが、彼の考えは受け入れる。今回は我々のクルマの方が遅かった。それは認める」
「彼のレースにおけるポイントは、我々はマックスとは逆のことをすべきだったということだ」
「実際のところ、それで何かが変えられたわけではないと思う。マックスはフレッシュなタイヤを履き、我々は最適ではない状態のタイヤを使い続け、彼が前に出るだけだっただろう」
「彼(ボッタス)は2番手、ルイスが3番手だったので、言うまでもなく3位は満足できないポジションだろう。しかし我々はバルテリのタイヤから、トラックで何が起きているのかを学んだ。実際そのタイヤには多くのゴムが残っていたんだ。そして我々はルイスのスティントを延長した。大きな振動こそあったが、ゴムは残っていた」
「そのため、彼(ハミルトン)はどんどん速くなり、スティントを延長することができた。そして最終的にルイスがバルテリを追い越した」
「バルテリが不満を持っていることは明らかであり、私はそれを尊重する。今日の結果に満足しているものはチーム内にいない」
ウルフは、複数の要因が組み合わさった結果、メルセデスがレースでタイヤに苦しむことになったと主張した。
「我々はこれまで、暑いコンディションでライバルたちとの相対的な差が小さくなるという兆候があったと思う」
「しかしただ暑いコンディションになったからというのは、少し単純化しすぎている」
「我々がダウンフォースの多いクルマを持っているということも一因だろう。そして言うまでもなく路面温度の上昇、タイヤコンパウンドが柔らかくなったこと、タイヤの内圧が高くなったことなど、コンディションやパラメーターの変化もあった」
「レッドブルはかなり速いクルマを持っていることを認めなくてはいけない。それが今日、我々が見たものだ」
「我々はこの数日を経て、より強くなった。バルセロナ(次戦スペインGP)を楽しみにしている。我々はそれまでの数日で、今回のレースを評価し、解決策を考え、金曜日のバルセロナでそれを試す。そして日曜日により良いレースをすることを願っている。敗北から、最も多くのことを学ぶことができるんだ」
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