F1 オランダGP

メルセデス、新フロアに好感触。ベルギーでは使用中断、オランダFP1で比較テストも「期待通りに機能している」

メルセデスは、F1ベルギーGPでは実戦投入を断念した新フロアについて、F1オランダGPでは使用継続することを決めたようだ。

George Russell, Mercedes F1 W15

George Russell, Mercedes F1 W15

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 メルセデスは、一度は実戦投入を断念した新フロアを、F1オランダGPで使用することを決めたようだ。

 メルセデスは、W15のアップデートプログラムの一環として、夏休み前のF1ベルギーGPでフロアをアップデートした。しかしハンドリングの悪化とストレートスピード不足に困惑する結果となり、土曜日以降は旧スペックのフロアに戻してレースを戦うことになった。

 とはいえ、これは慎重を期すための動きであり、チームはファクトリーから送られてきたデータから、たとえそのポテンシャルがすぐには発揮されなかったとしても、新しいデザインは改善されていると確信していた。

 そして夏休み明けのオランダGPで、新フロアの効果を確認するため、メルセデスはFP1で2台のスペックを分け、ジョージ・ラッセルが新フロア、ルイス・ハミルトンは旧フロアを使用して走行を行なった。

 チームはその感触に満足しており、FP2ではハミルトンも新フロアを使用。ラッセルがトップ、ハミルトンが3番手と上々の滑り出しを見せた。

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15

Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15

Photo by: Andy Hone / Motorsport Images

 メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、ウエットから路面が乾いていくというFP1のコンディションはフロアのパフォーマンスを完全に把握するには理想的ではなかったとしながらも、このフロアで走ることがベストであると確信するには十分な証拠が得られたと語った。

「今日は心強い週末のスタートだった。FP1のコンディションは特にトリッキーで、強い風と激しい雨に見舞われたから、スパに持ち込んだフロアのアップデートを読み取るのは難しかった」

「それにもかかわらず、我々が見たものは期待通りだったので、2台のマシンにそれを装着して週末を過ごすことになるだろう」

 メルセデスは今週末、マクラーレンやレッドブルと激しい争いを繰り広げるのに備えており、ラッセルは今回もかなり僅差の戦いになるだろうと語った。

「風が強くて大変だった。ここ数年、F1マシンを走らせた中で一番風が強かったかもしれない」

 そうラッセルは振り返った。

「それでも、マシンのパフォーマンスはとても良かったし、スパに持ち込んだフロアのアップデートも効果的に機能していたようだ」

「トップ集団は今回もかなり接近しているようだ。残りの週末も、表彰台をめぐって魅力的なバトルが繰り広げられるだろう」

 

前の記事 フェルスタッペン、来季メルセデスF1入りの路線は消滅。夏休み中に協議とウルフ代表明かす「可能性はゼロじゃなかった」
次の記事 ルノーのF1パワーユニット拠点スタッフ、撤退の方針に“裏切り”と猛反発。次世代エンジンは順調とも主張

最新ニュース

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本