メルセデス、レース重視のセットアップを選択。予選重視ならポールポジションも狙えるポテンシャルあった?
メルセデスのジョージ・ラッセルはF1バーレーンGP予選で3番手となったが、予選重視のセットアップを選んでいれば、ポールポジションを争うチャンスがあったとチームは考えている。
メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1開幕戦バーレーンGP予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)から0.306秒遅れの3番手となった。
ただチームは、今季のマシンW15にはセットアップ次第でポールポジションを狙えるポテンシャルがあったと考えているようだ。
実際、木曜日のフリー走行2回目にはルイス・ハミルトンとラッセルがワンツーとなっていたが、チーム代表のトト・ウルフはレースを戦う上ではベストな状態ではないと判断し、金曜日に向けてセットアップを変更したと明かした。
「明日のレースに向けて、タイヤへの攻撃性を抑えるためにクルマのバランスを変更したんだ。そのせいでシングルラップのパフォーマンスが犠牲になったのだろう」
「それが昨日(FP2)ほどうまくいかなかった理由だ」
どれほどのポテンシャルがあったかと問うと、ウルフ代表は次のようにmotorsport.comに答えた。
「おそらく(予選で)マックスと戦えるクルマはあっただろうけど、(あのセットアップで)明日のマックスと戦えたとは思わない」
「新しいマシンだから、意識的に行なったセットアップの方向性が明日のレースカーに本当にプラスに働くかどうかを見てみる必要がある。そうでなければ、また学習のスティントになるだろう」
メルセデスが行なった変更のひとつは、マシンの車高をわずかに上げることだ。昨年のアメリカGPでハミルトンがプランクの摩耗により失格となった一件も、この判断に影響しているようだ。
「我々は少し車高が低すぎたんだ」
「そして言うまでもないが、我々のチームにはオースティンの後、ちょっとしたトラウマがあるんだ。新しいクルマでは、ちょっとコンサバな方に行きたいんだ」
ラッセルが3番手になった一方で、ハミルトンはフェルスタッペンから0.531秒遅れの9番手に終わったが、これはラッセルと比べてFP2のセットアップから離れすぎてしまったと感じているようだ。その分、レースでそれが報われることをハミルトンは願っている。
「昨日(木曜日)、ジョージと僕は同じセットアップで、マシンは本当に素晴らしかった」
そうハミルトンは語った。
「そして僕たちは進路を変更したんだ。ジョージと僕は別の方向性に向かった。僕が乗っていたマシンは、シングルラップでは良くないと言える。レースでは良くあってほしいね!」
「レースペースが良くなかった。だからレースペースが良くなることを期待してクルマを変えたんだ。でも、それが本当にそうなるのかどうかは、明日になればわかるだろう」
「良いバランスを見つけようとしている。リヤのデグラデーションが多かったんだ。ポジションは重要だけど、ここではレースペースが大事なんだ」
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