メルセデス、苦しんだハミルトンに「適切なクルマを与えられなかった」タイヤの温めに問題?
メルセデスのトト・ウルフ代表は、F1モナコGPの予選で苦戦したルイス・ハミルトンと生産的な話し合いをしたと語り、ハミルトンに適切なクルマを与えられなかったと認めた。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスは、F1第5戦モナコGPの予選で思わぬ苦戦を強いられた。バルテリ・ボッタスが3番手となったものの、ポイントリーダーのルイス・ハミルトンが7番手に沈んだのだ。
予選後、ハミルトンは優勝の可能性はなくなったと語り、予選は災難だったとコメント。やるべきことができていなかったとして、チームと話し合う必要があると主張していた。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、予選後のミーティングの後でハミルトンのフラストレーションを認め、問題がタイヤのウォームアップに関係していると考えていると述べた。
「我々は非常に生産的で厳しいブリーフィングを行なったばかりだが、こういう時こそ我々が最も学ぶことができるのだ」
ハミルトンのコメントについて訊かれ、ウルフはそう答えた。
「このチームには残酷なまでの正直さと透明性がある。我々は物事を適切にこなせなかったんだ。様々なチューニングがどのように相互作用していたのか、まだ完全にははっきりしていない。しかし全体的に言って、我々はそれぞれの走行で十分なグリップを得ることができなかったと言えるだろう。そしてそれは、タイヤの温度も関係していたと思う」
「分析をする必要があるが、ひとつ確かなことは我々全員が競争力を失っていたということだ。我々はルイスが自信を持てるような適切なマシンを提供できなかったし、彼が好むような優れたグリップを持つクルマをベースにすることができなかった」
ウルフは、ボッタスの方がタイヤをより良い状態で使えており、ハミルトンがQ1で直面したトラフィックの問題を避けることができたと考えているようだ。
「Q1で連続して良いタイムを出すことができれば、物事は簡単に運ぶようになる」
「全体的に見て、我々は今日、十分な仕事ができなかったんだ」
メルセデスの結束力を考えれば、チームを批判するハミルトンのコメントに驚いたかと訊かれ、ウルフはドライバーが自分の意見を述べたり、不満を示したりするのは良いことだと語った。
「モナコで予選7番手となった時点で、それが”週末の終わり”になる可能性が高いことはわかっている。不満を爆発させるのは全く問題ない」
「チームのなかで、それを厳しく捉えている者は誰もいない。我々が逆にそれを表現することもあるからだ。彼は物事がうまくいかなかった時に、最初にそれを認めて謝るような人物だ。彼は公の場でも、プライベートでもそうしてきた」
「我々は受け入れることができる。グループとして、それはこれまでチャンピオンになってきた我々にとってひとつの大きな財産だと思っている」
「タイヤの熱に関しては、今朝と木曜の夜に彼と話し合った。彼が興味を持っていた別の方向性を追求することもできたはずだが、我々はそうしなかったんだ」
「いま我々がディスカッションしているのはまさにその内容のことなんだ。気温が下がることが予想される時、どうするのかということだ」
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