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メルセデスのダブルピットストップは、確実に1-2フィニッシュする唯一の策だった?

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メルセデスのダブルピットストップは、確実に1-2フィニッシュする唯一の策だった?
執筆:
2019/04/16 3:30

メルセデスのバルテリ・ボッタスは、中国GPの決勝レースで、チームメイトのルイス・ハミルトンと同じタイミングでピットインすることを指示された際、懸念があったことを認めた。

 先日行われたF1中国GP決勝。メルセデスのバルテリ・ボッタスは、チームメイトのルイス・ハミルトンに敗れ、2位に終わった。

 ボッタスはレッドブルのマックス・フェルスタッペンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルが2度目のピットストップを行なった翌周、ピットに呼び戻された。しかし同じ周にはハミルトンもピットイン。チームはダブルピットストップを選択したのだ。

 当時のボッタスは、すぐにピットインしなければ、ベッテルらにアンダーカットされ先行されてしまう可能性があった。しかしボッタスを先にピットインさせれば、今度はハミルトンを”アンダーカットしてしまう”可能性もある。チームはその状況に対処する必要があった。

 その結果、ダブルピットストップが選択されたのだ。

 ボッタスはその指示を聞いた際、同じ周にピットストップを行えば、このレースを勝てないことは確実だと悟ったという。そしてまた、チームメイトの後ろで待たされ、タイムを失うかもしれないと心配していた。

 ふたりの間隔は約5秒。しかしチームは完璧な作業をこなし、ボッタスもほとんど
タイムを失うことなくコース復帰を果たした。

「僕はとても心配していたんだ」

 そうボッタスはレース後に語った。

「彼のマシンの後ろで、タイムを失うことになるだろうと思っていた。そのポジションにいたのは、スタートがうまくいかなかったからだ。僕はチームに尋ねた。ピットストップを遅らせることは出来ないのか? もしくはストップせずに走り続けることは出来ないのか? とね。でも、タイヤのライフに関しては、リスクが大きすぎた」

「ルイスの後ろで止まる以外に、何か違うことができるのであれば、それがレースに勝つための唯一のチャンスになるだろうと思っていた。一緒にピットストップすれば、どうなるかは分かっていた。何か特別なことが起きない限り、順位はそのままだろうとね」

「ピットストップがうまく行ったことは良かった。少しタイムを失ったが、それは最小限だった。チームはとてもうまくやったよ。今、チームの視点から、データを少しだけ見ている。確実に1-2フィニッシュを達成するためには、間違いなく正しい戦略だった」

「僕としてはリスクを冒してみたかった。でも今は、タイヤの消耗状態は十分ではなかったと思う」

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、チームがハミルトンのリードを守ることを目指していたと認める。

「興味深い状況だった。なぜならバルテリは、セバスチャンからプレッシャーを受けているのは明らかだったのだ」

 そうウルフ代表は語った。

「だからもしセバスチャンがピットストップしたならば、バルテリをアンダーカットしただろう。だから理論的な選択は、まずバルテリをピットに呼び戻すことだった。しかしバルテリを先にピットストップさせれば、ルイスをアンダーカットすることになったはずだ」

「我々は隊列を邪魔したくなかった。それがダブルピットストップを決めた理由だ。それをするだけの差があることは分かっていた。そして、タイムを失うことはないということを、バルテリに約束しなければいけなかった。それを成し遂げるためのチーム全員の働きは、本当に印象的だった」

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執筆者 Adam Cooper