「”政治とお金”で選ぶな!」メルセデスコンビ、F1のサーキット選定に疑問
ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、F1のサーキットレイアウトや開催地選択について、ドライバーの意見により改善されることを期待している。
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W10, leads Valtteri Bottas, Mercedes AMG W10
Andy Hone / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、ドライバーの意見によりF1におけるサーキットの選択が改善されることで、”政治的な理由とお金”のためにレースが開催されることが無くなるよう願っている。
今季のフランスGPはバトルの少ない退屈なレースだと批判を浴びたものの、続くオーストリアGPとイギリスGPでは、レッドブルとフェラーリがエキサイティングなバトルを展開した。
ハミルトンは、F1カレンダーに様々なレースが加わることは良いことだと語った。一方で、時には選択肢が限られるかもしれないと認めつつも、トラックやレイアウトの選択には改善の余地があると考えているようだ。
「どんなトラックで追い越しが出来て、どんなトラックでは出来ないのか、僕たちが一番良く分かっている」
そうハミルトンは語った。
「誰が(サーキットの)選択をしているのか、僕には分からない。もちろん全ての国にグランプリを開催できるようなサーキットが多くあるわけでもない。でも、カレンダーの中には、素晴らしいレースが出来ないようなところもあるんだ」
ハミルトンは、シルバーストンやオースティン(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)をお気に入りに挙げた。これらの高速サーキットは、ショーという観点でも壮観であり、他のマシンの後ろに近づいて走ることが出来るからだ。
「他のマシンに近づけず、トレインのような状態になってしまう場所もある」
「レースをするためだけにそういった国に行くのか、それとも今回(イギリスGP)のような素晴らしいレースをするかだ。違う国の、違う選択を考える必要がある」
ボッタスもまた、いくつかのグランプリが素晴らしいレースを犠牲にしてしまっていることが問題だと同意を示した。
「カレンダーにおけるトラック選択の多くは、レースに適しているかどうかではなく、政治的な理由とお金に過ぎないと確信している」とボッタスは語った。
「僕たちの立場からすれば、それほど良いことじゃない。僕たちはレースを愛している。レースを愛している者なら、改善するべきだ」
2021年以降のF1レギュレーションが最終確定に向けて動いているが、最近では会議にドライバーも出席し、意見を求められるようになってきている。
ハミルトンとボッタスは、グランプリドライバーズアソシエーション(GPDA)の団結が、サーキットに関する発言権の獲得にも繋がることを期待している。
「僕たちはレギュレーションについてアドバイスをする事ができる」とハミルトンは話した。
「スポーツをより良くするために、僕たちがいるんだ。様々な国でグランプリが行われることは嬉しく思う。だけど、それぞれの国でサーキットを変更したり改修したり、別のサーキットを使用するという考えに寛容なら、それを検討するべきだ」
ボッタスはさらに、次のように付け加えた。
「ルイスが言ったように、僕たちがマシンに乗っているのだから、GPDAとして僕たちがインプットすることには前向きだ」
「僕たちは、素晴らしいレースをするためにどんなタイプのトラックが必要なのかをよく知っている。だから僕たちは喜んで手助けしよう」
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