メルセデスが持つ危機感。フェラーリに劣るのはパワーだけじゃない?

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メルセデスが持つ危機感。フェラーリに劣るのはパワーだけじゃない?
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
2018/08/27 23:31

フェラーリがパフォーマンスで優位に立っているのは、パワー以外にもメルセデスが劣っているところがあるからだとチームは考えている。

 メルセデスは、フェラーリに対してパフォーマンスが劣っている背景には、パワーユニット(PU)の差だけではなく、メルセデスのマシンが他にも欠点を抱えているからだと考えている。

 ベルギーGPが開催されたスパ・フランコルシャンは、伝統的にメルセデスが強さを発揮していたトラックだったが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトン(メルセデス)を1周目にオーバーテイク、そのまま優勝を果たした。

 レース後は、ベッテルがハミルトンを抜くことを可能にした、ストレートスピードのアドバンテージに多くの注目が集まっているが、メルセデスは多くの重要なエリアで負けていることが、フェラーリの後塵を拝している理由だと考えている。

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは「レースを見ると、多くの点で負けている。我々は強いチームだが、負けているのは明白だし、我々の期待通りにパフォーマンスが発揮できていないのがその理由だ」と話した。

 メルセデスが劣っていると感じるエリアはどこか。ウルフに説明するように求めると、彼は次のように答えた。

「負けているところは目に見えるだろう。それは低速時のパフォーマンスであり、トラクションだ。そして現時点で、それが我々の主な弱点だ」

「それに加えて、フェラーリやレッドブル、フォースインディアと比べると、我々のマシンがもっともタイヤのオーバーヒートに苦しんでいた」

 ベルギーGPではメルセデス、フェラーリともにPUのアップグレードを持ち込んでいる。しかしウルフは、依然としてフェラーリがパワー競争においてトップだと明かした。

 ケメルストレートでベッテルにあっけなく抜かれてしまったハミルトンは、フェラーリのマシンには何か”トリック”のようなものが搭載されているとコメントしたが、ウルフはそうは考えていないようだ。

「彼ら(フェラーリ)はパワーの面でアドバンテージを持っている。予選では、ストレートの様々な部分で彼らがアドバンテージを持っていることが分かった。そしてコーナー出口で我々よりも悪かったとしても、エンジンが彼らを引っ張りあげるんだ」

「それはトリックのようなものではない。それはエンジンをどのように走らせるか、どうやってそれを調整するかに関係している」

「彼らはわずかにパワーで勝る。そして我々は1コーナーの出口が特に弱点だった。そのダブルパンチだったんだ。あまりトラクションが良くなく、パワーでも負けていれば、1周目にああいうことが起こる」

 メルセデスがこれ以上PUのアップデートを導入すれば、両ドライバーがグリッドペナルティを受けることになる。しかしウルフは、レギュレーションの範囲でフェラーリとのパワー差を埋めることができると考えている。

「PUの全てを理解して調整を施し、ソフトウェアや燃料、潤滑油の性能を最大限に引き出し、エンジンの運用を全面的に最適化する」

「それはハードウェアとは関係しないことであり、進行中のプロセスだ。だから、パフォーマンスを見つけることはできるというのが答えだ」

「”銀色の弾丸”はない。突然0.3秒もマシンやエンジンのパフォーマンスが上がることはないんだ」

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シリーズ F1
チーム メルセデス 発売中
執筆者 Jonathan Noble
記事タイプ 速報ニュース