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メルセデス、サクヒールGPでタイヤ交換の“混乱”を生んだ無線システムの問題を説明

メルセデスは、サクヒールGPで起きた無線交信のトラブルに端を発するピットストップのドタバタ劇について、その詳細を説明した。

George Russell, Mercedes F1 W11, in the pits

写真:: Steve Etherington / Motorsport Images

 新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役として、サクヒールGPでメルセデスのマシンを走らせたジョージ・ラッセル。彼は予選は2番手だったもののスタートで首位に立ち、レースの大半をリード。初優勝も目前に迫っていた。

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 しかしウイリアムズのジャック・エイトケンが最終コーナーでクラッシュし、フロントウイングをコース上に落としたことで、セーフティカーが出動。この時のチームの“失策”により、ラッセルは勝利を逃してしまうことになった。

 メルセデスはセーフティカーが出たと見るや、ラッセルとチームメイトのバルテリ・ボッタスをピットに呼び戻した。彼らふたりは後続に対して大きなリードを築いていたため、本来ならば1-2体制のまま悠々とコースに戻ることができていたはずだ。しかしあろうことか、ラッセルにボッタスのタイヤを履かせて、コースに戻してしまう。ボッタスは作業途中でラッセルのタイヤが残っていることにチームが気づいたため、元々履いていたハードタイヤのままコースに戻ることになった。

 ラッセルのタイヤは、フロントの2輪がボッタスのモノだったという。そのため、ラッセルは再び翌周にピットイン。正しいタイヤへと戻すことになったが、5番手にポジションを落とすことになった。

 この混乱が生じたのは、無線システムに問題があったためだったチームはそこに生じていた問題を特定。ドライバーとピットウォールのメッセージの優先度に関するモノだったことが明らかになったという。

 メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、チームとドライバーが同時に話したことにより、混乱が引き起こされたと語った。

「何が起きているのか、完全に理解するのに十分な時間がなかった。しかし、決定的な証拠を見つけた」

 そうショブリンは説明する。

「無線システムが、メッセージを優先する方法と関係がある。例えばロン(メドウズ/スポーティング・ディレクター)がピットのクルーに対して指示を出し、そして彼らにふたりのドライバーのためのタイヤを準備させる時、無線システムでは多くの交信がなされていた」

「システムは、ロンからの指示を最優先すべきだということを知っている。最も重要なのは、タイヤがしっかりと用意されていることだからだ。ドライバーが言うことや、他のスタッフの発言より、それが大事なのだ」

「しかし、システムが優先的なメッセージを選択している時間がある。その間に我々は、その指示の最も重要な部分を逃してしまった」

「つまりタイヤを用意するスタッフの半数が、その指示を受け取らなかった。一方で半数がその指示を受け取った。そのためマシンがピットに入ってきたにもかかわらず、全てのタイヤがピットレーンに準備できていなかった」

 ショブリン曰く、半数のクルーがどのタイヤを装着するのかを知らなかったことで、混乱したシーンを生み出すのには十分だったと語った。そしてラッセルがボッタスのタイヤを履いてしまったため、ボッタスは新しいタイヤを使うことができず、古いタイヤを再度装着するしかなかったという。

「我々が何をしているのか、本当に理解していないことで起きた混乱のようにみえる。しかしこの問題は全て、重要な時に重要なメッセージを受け取れなかったことが根本原因だったのだ」

 そうショブリンは語った。

「セーフティカーが宣言されてからジョージがピットインするまでの時間はほとんどなかった。全てのログを調べ、それぞれがどのように働いたのか、見直す必要がある」

「そして起きたことを完全に理解し、現時点では確信できていない空白の部分を埋めたら、アブダビでの次のレースに向け、解決策を検討することができる」

 ショブリンは、今回起きた無線の問題はいつでも発生する可能性がある一方で、ラッセルにとっては運が悪かったと語った。

「今回の問題は、過去3年の間、いつ起きてもおかしくない問題だった。来年の最初のレースで見舞われることになったかもしれない」

「それは、このシステムに常に存在していた問題だった。それはドライバーにとっては実に不運なことであり、ジョージにとっては特に不運なことだった」

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