メルセデスF1、”正念場”で投入したアップデートの効果に満足「もし失敗していたら……我々は必死だった」
メルセデスは、イギリスGPで導入したF1アップグレードが成果を上げられなかった場合、「自分自身をじっくりと見直す必要があるのではないか」と危惧していたという。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
メルセデスは、F1第10戦イギリスGPに持ち込んだアップデートパーツの効果に満足しており、もし不発に終わっていたら「自分たちのことをじっくりと見直さなければならない」ところだったと考えている。
レッドブル・ホンダが第5戦モナコGPから5連勝を飾ったことで、メルセデスおよびルイス・ハミルトンはライバルに差をつけられた状態でイギリスGPに臨んだ。
舞台となるシルバーストンは、メルセデスが得意としているサーキットであり、チーム今は季最後とされている空力アップデートを持ち込んだ。それだけに、タイトル争いのギャップを詰めなければならないというプレッシャーが強かったようだ。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)との接触が物議を醸したものの、ルイス・ハミルトンが優勝し、イギリスGPでのチームの目標は達成できたわけだが、メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、イギリスGPがいかに重要なレースになるかというプレッシャーをかなり感じていたと明かした。
「歴史的に見ても、(シルバーストンは)我々のマシンに非常に適したサーキットであり、間違いなくルイスは得意としている。我々はそこにアップデートキットを持ち込んだ。ここで良いパフォーマンスを発揮できなければ、自分たちのことをじっくりと見直さなければならないところだったのだ」
「チャンピオンシップやポイントの状況は別にしても、これ以上差が広がらないようにしなければならなかった」
「そして何よりも、我々はクルマやチームのパフォーマンスがどうなのかを見ようと、必死だったんだ。だからこそ、自分たちがまだチャンピオン争いに加わっていることを証明できたことは、とても心強い」
メルセデスはイギリスGPで、ホイール周辺やバージボード、フロアなどかなり広範囲に渡ってアップデートを施している。
メルセデスのチーフ・テクノロジー・ディレクターのジェームス・アリソンは、ハミルトンがノックアウト予選で最速タイムを記録したことが、開発の成果を示していると考えている。
「適切なエアロパッケージを持ち込んだことで、確実にパフォーマンスが向上し、非常に満足している」と、アリソンは説明した。
「今回は相対的に前進できたことで、レッドブルとの差が縮まり、結果的に競争力のある週末を過ごすことができた」
「今回のアップグレードについては、非常に満足のいく結果となった。これからも何か(アップデートが)あるのか? あるかもしれない。だが我々の開発プログラムから言って、あれが今年持ち込む最後のビッグ・パッケージだった」
「来季マシンの開発を妨げることなく効率的にパフォーマンスを引き出せるよう、あちこちを微調整していくことになるだろう」
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