開幕戦優勝のメルセデスを襲ったギヤボックストラブル。即リタイアの可能性もあった?
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、即リタイアに繋がりかねないギヤボックストラブルが発生したものの、勝利に向けて様々な困難を交わすことができたと語る。
Valtteri Bottas, Mercedes F1 W11 EQ Performance leads Lewis Hamilton, Mercedes F1 W11 EQ Performance
Steven Tee / Motorsport Images
メルセデスのバルテリ・ボッタスは、2020年のF1開幕戦オーストリアGP決勝をポールポジションからスタート。その後1度も首位の座を譲ることなく、トップでチェッカーを受けた。ただ、レース中にはチームメイトのルイス・ハミルトンからプレッシャーをかけられただけでなく、ギヤボックスの問題にも対処しなければならず、ある意味薄氷を踏む勝利とも言えた。
ギヤボックスのトラブルの兆候は、レースの比較的早い段階から出ていた。そのためメルセデスのエンジニアは、ボッタスとハミルトンに、縁石にマシンを乗せないよう、頻繁に警告した。
「状況は、最初から深刻なモノだった」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、motorsport.comの取材に対してそう答えた。
「まず最初に、バルテリのマシンに問題が起きたのを見つけた。それは、すぐにリタイアに繋がる可能性があるモノだった。その後でルイスのマシンにもトラブルが起き始めた。それが何なのか、本当には分からなかった」
「何らかの形で、マシンの振動に関連していたことは分かっている。それが、我々が非常に早い段階で、縁石を避けて走るように彼らにアドバイスした理由だ」
「ある段階で、2台のクルマ共に、レースを終えることができないように見えた。それで我々は、なんとか完走することを目指したんだ」
レース後半にセーフティカーが出動し、後続との差が縮まるまで、ボッタスは快適なリードを築いているように感じていたという。
「F1で勝つのは決して簡単じゃないけど、今日は特に楽じゃなかった」
そうボッタスは語った。
「最初のスティントでは、ルイスがレッドブルの2台を抜くのに時間がかかり、少し時間を失った。その結果かなりマージンがあったので、それほど悪くはなかった」
「僕は状況をコントロールし、予定していたピットストップの周回に辿り着くことができた。そしてタイヤとマシンに対して正しいことをしたんだ」
「2番目のスティントでは、それほど大きなプレッシャーはなかった。僕は先頭にいて、最後まで走りきれると確信できていたからだ。でもレースでは、いろんなことが起こりうる」
「このコースのかなり攻撃的な縁石による振動によって、複数のセンサーに問題が発生した。縁石を使って走ることは避けなければいけなかったんだ。そうすると明らかに、ラップタイムに影響を及ぼす」
「リードを築いている時、セーフティカーが次々に出動した。そして最後のセーフティカーが出た時には『またかい?』と思っていた。常にトラブルのない状態に保ちたかったからね」
「様々なことが起きた。でも今日は、多くの困難を交わして、勝利を収めることができたんだ」
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