メルセデス、パフォーマンス向上を狙って”短期的な”解決策を導入
ここまで優勝することができていないメルセデスは、今週末のアゼルバイジャンGPに”短期的な”解決策を持ち込むという。










メルセデスのルイス・ハミルトンは、ここまでタイヤを機能させることに苦戦しているとを認めた。また、今週末は”短期的な”解決策を導入すると明かした。
フェラーリやレッドブルに比べて、メルセデスは今シーズン序盤からタイヤマネージメントに苦労しており、特に軟らかいコンパウンドのタイヤでの苦戦が目立っている。
長きにわたって予選スピードにアドバンテージを持っていた彼らだが、今年はそのスピードアドバンテージを失ってしまったようだ。だがハミルトンは、メルセデスが今週末のアゼルバイジャンGPに”短期的な”解決策を導入すると明かした。
「僕たちは間違った方向に進んでしまっていたことを理解した。特定の問題に対して5~10の様々な解決策があるはずなので、それを実行している」
「正しい答えを見つけるために、適切な方法でそれが施されることを望んでいる。だけど答えは明日までわからない」
今シーズンはまだ優勝のないハミルトンだが、これまでの間に本当に改善を行うことができているのかどうかを知りたいと話した。
「僕たちがこれまで得てきたものや、こなしてきた作業についてのミーティングは、本当に興味深いものだった」
「今週末はここ(アゼルバイジャン)で、僕たちが学んできたことを実行できることを願っている」
「(今週末は)接戦になるだろう。昨年はここでフェラーリもレッドブルも本当に速かったし、今年も同じ状況になるのではないかと予想している。今週末、僕たちがどこまでやれるのかはわからない」
またハミルトンは、タイヤマネージメントに苦労していることによって、メルセデスの今季マシン『W09』の真のポテンシャルが発揮されていないと語った。
「マシンに最大の問題があるのではないと信じている。僕たちはタイヤについて今もまだ学んでいるところだ。ある週末はタイヤをうまく使うことができても、その次の週末はそれができなかった。全員がタイヤに関する大きな影響を受けていると思う」
「マシンは素晴らしい。でも前回のレースでは普段どおりのパフォーマンスを発揮することができなかった。この場合もタイヤが大きく作用していたと思う。タイヤを完璧な状態に持っていって、マシンの本当のパフォーマンスを示すことができるよう願っている」
なぜ開幕戦ではあれほど競争力を持てたのか、またどうしてそれ以降のレースでは力を発揮できていないのか、ハミルトンによればチームはその理由を理解するのに苦戦しているという。
「メルボルンではラッキーだったと言うつもりはない。僕たちはトップだった」
「トラックに出ると、マシンはよく機能した。もちろんうまくタイヤを使うことも簡単だった。だけどエンジニアたちは、なぜ僕が予選やレースあれほど速かったのか、またどうして他のチームがそうではなかったのかを説明できなかった」
「フェラーリはコーナーで遅かった。だけど次のレースでは彼らは速くて、”何か”を見つけていた。そしてそれはタイヤに関するもののようだ」
「ドライバー全員を見ても、アウトラップの速さは異なる。タイヤを機能させるのに2周必要なドライバーもいるし、アウトラップだけで十分だという人もいる。皆が様々な方法を採っているということだ」
最後に彼は、走行が限られていることを考えると、状況を改善するのは難しいと認めた。
「今週末それをするのは難しいし、(改善をするにしても)セッション時間はかなり短い」
「改善の必要が有る部分はわかっている。タイヤテストができない状況を非難することはできない。というのも昨年テストをしたし、他の人たちと同じくらい時間と努力を注ぎ込んだからだ」
「自分が他の人よりも短い時間で学習できることもある。今週末は僕たちの方が理解が進んでいると思う。パフォーマンスが隠されてしまうこと、それによって僕たちのレースが妨げられることのないよう願っている」
この記事について
シリーズ | F1 |
イベント | アゼルバイジャンGP |
ロケーション | バクー・シティ・サーキット |
ドライバー | ルイス ハミルトン |
チーム | メルセデス |
執筆者 | Adam Cooper |