サンパウロGP予選失格のハミルトン。規定との差異は”僅か0.2mm”だけだった?
メルセデスは、ルイス・ハミルトンが予選結果除外となったF1サンパウロGPでのマシンのレギュレーション違反について、僅か0.2mmだけ規定外だったと明かす。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1サンパウロGP予選後に行なわれた車検の際、DRSが作動した際のリヤウイングメインプレーンとフラップの間隔が規定より広かったと判定され、予選結果から除外されることになった。これについてチームは、規定よりも僅か0.2mm広かっただけだと明かした。
ハミルトンはF1サンパウロGPの予選で圧倒的な速さを見せ、タイトル争いのライバルであるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに0.4秒以上の差をつけ、スプリント予選レースの”ポールポジション”を獲得した……かに見えた。しかしセッション後の車検で規定違反が発覚。予選結果から除外されることになった。
ハミルトンはそのため、スプリント予選レースを最後尾からスタートしたが、怒涛の追い上げを見せて5番手でフィニッシュ。ただエンジン(ICE)交換によるペナルティも決まっているため、日曜日の決勝レースは10番グリッドからのスタートとなる。
レギュレーションでは、DRSが開いた時のリヤウイングメインプレーンとフラップの間隔は、最大85mmと規定されている。しかしハミルトンのマシンは、これよりも0.2mmだけ広くなってしまっていたようだ。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、チームとしては予選のセッション中にリヤウイングが破損したと主張したが、些細な違反も許されない裁定結果に不満を露わにしている。
「車検で僅かに問題があることが発見され、それが我々に伝わるのにどういうプロセスだったのかということを考えている。我々が話しているのは、僅か0.2mmの問題だ。通常の手順のように修理することができず、それはスチュワードに報告されてしまった。我々の手には及ばない状況だったんだ」
そうウルフ代表は語る。
「そのことによりスチュワードは、正しい判断を下すのに、非常に難しい状況に置かれたと思う。しかし正直なところ、今日(土曜日)の午後まで、我々は問題ないと信じていたんだ」
「ウイングがダメージを負っていた。片側は大丈夫だったし、中央部分も大丈夫だった。しかし右側には問題があった。そのことは実際には、我々がパフォーマンスの面で不利を被っていたということを意味する」
「その全ての側面を考慮すれば、FIAはダメージがあったと言うだろうと思っていたし、我々はレギュレーションには違反していなかった。しかも彼らは、我々が意図的に起こしたことではないとも言っていた」
「しかし我々は、”失格”という文字を読むことになった。正直、信じられなかったよ。メッセージを見た時には、ロン・メドウズ(メルセデスのスポーティングディレクター)が冗談を言っていると思った」
「奇妙なことが起きることもある。でも、それにじっと耐え忍ばなければいけない。そしてスプリント予選では、バルテリ(ボッタス)とルイスによって、それ以前に起きた欲求不満なことを取り返すことができた」
Mercedes AMG W12 rear wing Lewis Hamilton, Brazilian GP
Photo by: Giorgio Piola
ウルフ代表は、まだリヤウイングの問題に関する詳細な検証を行なうことができていないという。
「我々はまだ、そのウイングを返却されていない」
そうウルフ代表は語る。
「ウイングはずっとFIAが確保しており、検査が行なわれている間、我々のナンバーワンメカニックのネイサン(ディヴィー)が見た外観以上に、そのダメージの度合いを評価する術を持ち合わせていなかった。彼はリヤウイングが奇妙な動きをしていたため、何かが壊れていると言ったんだ」
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