メルセデス、再審請求の却下を歓迎。ハミルトンへの”個人攻撃”に「終止符が打たれることを願う」
メルセデスは、イギリスGPでの接触に関する再審理が却下されたことで、ルイス・ハミルトンの評価を下げようというレッドブルの”協調的な試み”が終わることを期待していると声明を発表した。
F1第10戦イギリスGPのオープニングラップで発生した、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触は、レッドブルによる再審請求まで発展したが、FIAがこれを却下した。
ハミルトンはフェルスタッペンとの接触で10秒のタイム加算ペナルティを受けたが、レースでは挽回し勝利を収めた。ペナルティが不十分だと怒りを爆発させたレッドブルは、事故の再検証を要求。より厳しいペナルティを求めた。
しかし木曜日にハンガリーで行なわれたヒアリングで、FIAはレッドブルから提出された新証拠は重要ではなく、問題に関連していないと判断した。
これにより、問題となっていたクラッシュを巡る騒動は表向き、終結した形となった。メルセデスはFIAの裁定を受けて声明を発表。その中で、レッドブルが”ハミルトンの名声とスポーツに対する誠実さ”を傷つけようとしてきたと強調した。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーや、モータースポーツ・アドバイザーのヘルムート・マルコは、クラッシュ直後からハミルトンを猛批判。ホーナーはハミルトンの行動が”必死”でアマチュアのようだったとコメント。マルコはハミルトンは1レースの出場停止に値すると非難した。
またフェルスタッペンも、レース後のハミルトンの振る舞いを無礼だったと評し、より厳しいペナルティが必要だったと繰り返し主張した。
「メルセデスAMGペトロナスF1チームは、レッドブル・レーシングの再審請求を拒否したスチュワードの決定を歓迎する」と、メルセデスは声明を発表した。
「このインシデントを終結させることに加えて、不成功に終わった再審請求のために提出した書類を含め、レッドブル・レーシングの上層部による『ルイス・ハミルトンの名声とスポーツの品位に傷をつけようとする協調的な試み』に、終止符が打たれることを願っている」
「我々は、今週末のレースを楽しみにしており、2021年のFIA F1世界選手権に向けての厳しい競争を続けていく」
レッドブルは証拠書類と一緒に手紙をFIAに提出したが、その内容は不明だ。スチュワードの裁定では、手紙の中の”とある主張”について”ある程度の懸念”があると指摘されていたが、再審請求が却下されたため、その件についてはコメントしないとしている。
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