メルセデス、テスト最終日に改善するも……ハミルトン「僕らはまだ望んでいた場所にはいない」と認める
メルセデスはF1プレシーズンテストの最終日に、前日までと比べてかなり前進することができたと考えているようだ。しかしハミルトンは、まだ求めていたような場所にはいないとも認める。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
メルセデスはバーレーン・インターナショナル・サーキットで行なわれたF1プレシーズンテストの最終日を、トップタイムだったレッドブルのセルジオ・ペレスから0.359秒遅れの2番手で終えた。この日の走行についてメルセデスは、テスト2日目よりも「はるかに良い場所」にあったと考えているようだ。
2022年はポーパシングに悩まされるなどしたことで、大いに苦労したメルセデス。しかし今季マシンW14はこの弱点が解消されているように見え、ルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのふたりは、テスト初日から力強いスタートを切った。
しかしテスト2日目には、マシンのバランスに苦労し、パフォーマンスも低迷。これについてチームは困惑したことを認め、その日の夜は徹底的に調査を行なったという。
その結果、問題を克服することに成功。テスト最終日を終え、ある程度満足しているという。
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターであるアンドリュー・ショブリンは、マシンのパフォーマンスを引き上げるための、セットアップ面での解決策を突き止めることができたと語った。
「マシンの仕様にいくつかの改良点を見付け、セットアップの方向性を取り戻すために、かなりの作業が夜通し行なわれた」
そうショブリンは語った。
「我々は間違いなく進歩しているようだ。ふたりのドライバーは、土曜日の様々なコンディションで、マシンがはるかに良いポジションにいると感じており、そのバランスはアタックとロングランの両方で、彼らが必要としているモノに近づいている」
「マシンのペースに関してはまだやるべきことがあるのは明らかだが、最終日には力を注ぐ必要がある部分について、より一貫した全体像が得られた」
「来週末までの時間を使い、収集したデータを調べて、もう少しラップタイムを伸ばすことを目指す」
午前中の走行を担当し、83周を走破したラッセルは、金曜日よりも「はるかに優れた状況にあった」と語った。
「今日はずっとポジティブな1日だった。一歩前進し、昨日直面した問題を解決することができたんだ」
「テスト中にマシンを改善することができたと信じているし、今日はW14をうまく機能する領域に収めることができた」
「やるべきことはまだたくさんあるけど、来週に向けてより良い状態になった。さらに多くのことも行なうことができるだろう」
午後はハミルトンがステアリングを握り、最も柔らかいC5タイヤを履いてパフォーマンスランを行なった。それでも、C4を履いたペレスには、冒頭の通り0.3秒届かなかった。
ハミルトンは、現時点ではメルセデスが望んでいるような場所に到達していないということを認めたが、チームの進歩と仕事ぶりを賞賛した。
「多くの発見があった。チーム全体が同じメンタリティでそれに取り組み、満足せず、集中して懸命に仕事に取り組んできた」
そうハミルトンは語った。
「僕らは、まだまだ目指している場所には達していない。でも、出発点としては良い基盤を築くことができた。来週どんなポジションにいるかは分からないけど、ポジティブであり続け、最大限にプッシュし続けるつもりだ」
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