フェラーリ移籍のハミルトン、メルセデスF1最終年は“ピリついた”関係に? ペレス「チームは情報共有に神経を尖らせるはず」
レッドブルのセルジオ・ペレスは、ルイス・ハミルトンがフェラーリ移籍を決めたことでメルセデスは彼との情報共有に「神経を尖らせる」はずだと見ている。
ルイス・ハミルトンが来季からフェラーリへ移籍することを発表したことで、メルセデス最終年となる2024年シーズンは気難しい1年を過ごすことになるとレッドブルのセルジオ・ペレスは考えている。
ハミルトンは今月初め、メルセデスとの契約解除条項を行使し、2025年からフェラーリへ移籍することを発表。憶測がシーズンに水を差すのを避けるため、ハミルトンはできるだけ早い段階で移籍を公表したかったようだが、2024年シーズンは変わらずメルセデスからF1を戦うことになる。
ハミルトンが1年後にフェラーリへ移籍することで、メルセデスはアイデアがフェラーリへ知れ渡ることを恐れ、ハミルトンを今後の技術開発から遠ざけることになるのはほぼ確実。特にメルセデスがフェラーリとコース上で激しく争うようになればなおさらだ。
ハミルトンのフェラーリ移籍についてどう思うか? と尋ねられたペレスは次のように答えた。
「興味深いね! でもそれ以上に、外から見ているぶんには面白い展開になると思う」
「移籍するドライバーがいる時に、チームが情報を共有することにどれほど神経を尖らせているのかは誰もが分かっている。ルイスは何年も在籍していたわけだし、彼は多くの知識を別のチームへ持っていくことになる。だから、外から見ているぶんには面白い展開があるだろうね」
Sergio Perez, Red Bull Racing RB19, Lewis Hamilton, Mercedes F1 W14, Charles Leclerc, Ferrari SF-23
Photo by: Steve Etherington / Motorsport Images
ハミルトンにとって、メルセデスでのラストイヤーが順風満帆にはいかないというペレスの意見は、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンも同じだ。開幕前に移籍を公表したのは理想的なタイミングではなかったと彼は考えている。
「チーム全体が1年を通して協力し合うのが少し難しくなる」とフェルスタッペンは言う。
「でも、みんなプロフェッショナルだからきっと対処できると思うよ。もちろん、特定のミーティングに出席することは許されないだろうね」
ただフェルスタッペンは、ハミルトンがメルセデスからフェラーリへと移籍を決めたのならば、それは意味のあることだと決断を擁護した。
「なぜその決断を下したのか、僕らの側から正確に評価することはできないが、彼がその移籍に満足しているのなら、行くべきだよ」とフェルスタッペンは言う。
「カッコよく見えると思うよ」
「もちろん、彼らのためにもうまくいくことを願っているけど、現時点では誰も分からないよ」
ドライバー市場への影響
ハミルトンがフェラーリ移籍を決めたことで、2025年以降のメルセデスの特等席がひとつ空いたことになる。
メルセデスがハミルトンの後任に相応しいドライバーを手に入れようとしている今、早くもイス取りゲームが始まろうとしているとペレスは考えている。そのペレスも2024年末にレッドブルとの現契約が満了を迎えるドライバーのひとりだ。
「ほとんどのドライバーは、より早い時期に(契約に関する)物事を進めたいと思っているはずだ」とペレスは言う。
「でも問題は、アプローチの仕方だ。僕としては素晴らしい1年を過ごすことだけに集中している。自分のパフォーマンスが軌道に乗ってさえいれば、あとはいつも上手くいくものだ」
「だからあまり気にしていない。僕にとってはF1で14年目のシーズンだからね。一番の目標は、サーキットで上手く走ることだ」
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