ダウンフォースを削ったレッドブル、”削れなかった”メルセデス。ウルフ代表「単純にペースが負けている」
メルセデスのトト・ウルフは、レッドブルのようにダウンフォースを削る方針を採ったとしても、F1フランスGP予選で好結果を残せたとは考えていないようだ。
Lewis Hamilton, Mercedes W12
Jerry Andre / Motorsport Images
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、F1フランスGPの予選でポールポジションを獲得。これまでメルセデスが圧倒的な強さを見せてきたポール・リカールで、タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出ることに成功した。
両者の予選でのベストセクタータイムを比較すると、セクター1ではハミルトンの方が0.031秒速かった。ただセクター2、セクター3ではフェルスタッペンがそれぞれ0.128秒、0.161秒の差をつけた。セクター2はミストラル・ストレートを含む直線成分の多いセクターであり、セクター3は中高速コーナーの多い区間となる。
今回レッドブルは、低ダウンフォース・低ドラッグのリヤウイングを選択。セクター3のコーナリング区間でメルセデスを上回る速さが発揮できるだけのダウンフォース量を確保しながらも、ストレートスピード向上に成功したようだ。
一方のメルセデスのトト・ウルフ代表は、フェルスタッペンがトップスピード向上のアドバンテージを得ていると認めつつも、自分たちがダウンフォースを削ったとしても、タイムが速くなったとは考えていないようだ。
「シミュレーションを見る限り、我々としてはそれ(低ダウンフォース仕様)は遅いバージョンだったと信じている」
ウルフはそうSky Sports F1に語った。
「彼らが直線で速かったのは見ただろう。もし我々が低ダウンフォースのウイングを装着していたら、コーナーでさらに多くのタイムを失っていただろう」
Max Verstappen, Red Bull Racing RB16B
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
Lewis Hamilton, Mercedes W12
Photo by: Zak Mauger / Motorsport Images
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、メルセデスとのリヤウイングの違いが、アタックでのペースの差につながったと考えている。
「我々はクルマのダウンフォースを少し削ったんだ。メルセデスとリヤウイングの大きさを比べれば分かるだろう」と、ホーナーはSky Sports F1に話した。
「我々はセクター2をより少ないエネルギーで走れるようになった。ストレートでの空気抵抗が少なくなって、ストレートが速くなったんだ」
「セクター3でも非常に良いタイムが出せるようマネジメントできたので、競争力のあるラップタイムを出すことができた。レースでも良い結果が得られることを期待している」
ウルフは、ダウンフォースレベルに関わらずレッドブルに比べてペースが不足していることが、メルセデスにとっての問題だと語った。
「難しい週末になっているのは、我々がペースを失っているからだ。それが真実なんだ」
「最終的にもっと悪い結果になるかとも思っていた。だが我々はあらゆるところで前進しなければならない。ゲームを改善するために、見ていないエリアはひとつもない」
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