メルセデス、バンプ対策でセットアップを妥協「マシンが壊れるという”大惨事”を避けるため」
メルセデスのトト・ウルフ代表は、チームが路面のバンプに対処してマシンを調整していなければ、アメリカGPを完走できないリスクがあったことを認めた。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されているF1第17戦アメリカGP。レース前から、路面のバンプで問題が起きるのではないかと懸念されていた。一方でサーキット側はFIAの指示に従い、路面の改善作業を実施したため、問題はないと主張していた。
しかしメルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、バンプの影響でマシンが底を打ってしまっていたため、マシンにトラブルが起きるという大惨事を避けるためにも対策を講じる必要があったと明かした。
メルセデスのライバルであるレッドブルでも、FP3でマックス・フェルスタッペン車のリヤウイングに目に見えるほどのクラックが生じていたことが判明。こちらは原因が明らかになっているわけではないが、バンプが一因となっている可能性もある。FIAの許可を得て、レッドブルはリヤウイングを補強。無事に予選を戦うことができた。
ウルフは「ボトミングが非常に激しく、クルマを壊してしまうかもしれなかった」と語った。
「だからレースを乗り切るため、クルマを壊さない、あるいはそこまで酷使しないように緩和措置をとった」
「コースをより速く走るという意味で、妥協であることは間違いないが、実際に完走するために必要なことかもしれない」
FP1ではワンツーとなるなど、下馬評が高かったメルセデスだが、予選ではルイス・ハミルトンが2番手。タイトル争いのライバルであるフェルスタッペンの後塵を拝した。チームメイトのバルテリ・ボッタスは予選4番手から、ペナルティにより9番グリッドまで後退する。
ウルフは、セットアップに妥協こそあったものの、ライバルのレッドブルと比べて相対的にパフォーマンスが低下した理由については、結論を出していないと語った。
「ああ、(結論は)まだだ。金曜日から予選にかけて、明らかに相対的なパフォーマンスが低下している。その原因が何かはまだ分からない。適切な説明をすることはまだ出来ないが、明らかに期待に応えられていない」
一方で、ウルフは決勝レースは運に大きく左右される可能性があり、期待していると話した。
「純粋なパフォーマンスを見ると、レッドブルはどちらも非常に強く、おそらく理論上は先行されていると思う」
「しかし日曜日のレースでは、スタート時のシナリオやリタイアによって全く違う方向性になったことが何度もあった。だからこそ、明日は何が起こるか分からないんだ」
「予選の結果が決勝の結果だと思いがちだが、幸いにもそうではない。明日(決勝で)獲得できるモノがあるんだ。バルテリを前方に戻すこともできるかもしれない」
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