F1

メルセデス、ニューマシンW15では”意地悪な”リヤエンドの挙動を改善? アリソンTD「この時期に不安を抱かないのは不可能だが……解決できた兆候がある」

メルセデスは、2024年用ニューマシンW15からは、先代のW14で悩まされた「悪意のある」リヤエンドの挙動を、取り除くことができたと考えているという。

Jonathan Noble

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編集: 2024/01/23 14:28

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George Russell, Mercedes F1 W14

 2014年以降は圧倒的な強さを誇ってきたメルセデスは、この2年タイトルを逃しているばかりではなく、2年間でわずか1勝とかつての輝きを考えれば、大いなる低迷期を迎えてしまっている。

 そんな状況から脱却するためにメルセデスはマシンの大規模な改良に取り組んでいるが、2024年用のニューマシンW15では、先代W14で悩まされていたリヤエンドの厄介な挙動を解消できている可能性があるようだ。

 メルセデスのテクニカルディレクターであるジェームス・アリソンは、ライバルチームの開発進捗次第であるということは十分に認識しているものの、W15のシミュレーターでの結果には、ポジティブな兆候があるということを明かした。

「毎年この時期には、不安や興奮、恐怖を取り除くということは不可能だよ」

 シミュレータでの結果について尋ねられたアリソンはそう語った。

「それは常に感じる感情なんだ。昨年あれほど良いパフォーマンスを発揮した後のレッドブルであったとしても、ベッドでぐっすり眠ることはできないだろうと想像する。だって他のチームが、どんなマシンを登場させるのか、誰にも分からないんだからね」

「でも我々が少し期待しているのは、マシン後部の特性のいくつかで、昨年は意地悪だったモノが、いくばくか友好的なモノになっており、マシンのハンドリングに少し自信を持てるようになっているということだ」

「これは全てシミュレーション上での話だ。それでも、ある程度の利益が得られたと信じることができる、合理的な根拠があるよ」

 アリソン曰く、2023年のマシンW14は、リヤエンドに起因する難しいハンドリングの問題があったという。しかしW15を開発するにあたって、ダウンフォースやパワーの向上など、他の目標にも焦点を当ててきたと語る。

「ハンドリングに加えて、軽量化してダウンフォースを高め、パワーユニットから少しパワーの向上を得るという、通常の開発の全てを行なっている。微調整は、現在のレギュレーション下であってもまだ可能なんだ」

 そうアリソンは語る。

「でも、それで十分かどうかは、時間が経てば分かるだろう。しかしそれでも、問題だと分かっていることがいくつかあったので、興味深くなるだろう。我々は問題の原因を仮定し、それを修正した。その診断結果がどれほど正確だあったのか、それを知ることができるというのは興味深いのだ」

 レッドブルは昨年、22戦中21勝をマークするという、圧倒的な強さを見せた。しかし、彼らがそのアドバンテージを維持するのは、当然のことではないとアリソンは考えている。

 そしてアリソンとしては、メルセデスのポテンシャルを判断するのは時期尚早だとしながらも、レッドブルが昨年以上に大きな改善を遂げるのは、そう簡単なことではないだろうとも考えている。

「我々はこの新車について、良い仕事ができたことを願っている。昨年、公の場で大いに目立ってしまったいくつかの欠点に対処できていることも願っている」

 そうアリソンは語った。

「我々の頭の片隅に少し残っているのは、このレギュレーション自体が、マシンが生み出すことのできるラップタイムについて、ある種明確な上限を定めているのではないかということなんだ」

「以前の世代のマシンに比べて、その上限ははるかに明確だと思う。以前のマシンは、より多くの愛を与え、労力を注げば注ぐほど、限界なく速くなっていくんだ」

「昨年を見ると、シーズンの初めから最後にかけて、レッドブルの優位性はほぼ完全だった。最終レースでも、脆弱な部分は見えなかった。しかしもっと大きな視野で見れば、グリッド全体の差は徐々に小さくなっている」

 

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