メルセデスF1代表、レッドブルへのPUスタッフ流出に恐れなし「阻止に”マネーゲーム”は必要ない」
レッドブルが新設するF1パワーユニット(PU)部門に人材を集めているが、メルセデス代表のトト・ウルフはPUスタッフを囲い込む為に大金を支払う心配はしていないという。
Toto Wolff, Team Principal and CEO, Mercedes AMG
Steve Etherington / Motorsport Images
レッドブルは、莫大な資金を投入し、レッドブルの本拠地であるミルトンキーンズに、ホンダのパワーユニット(PU)プログラムを引き継ぐための最新施設を建設している。
レッドブルF1チームの代表兼新会社「レッドブル・パワートレインズ」のCEOであるクリスチャン・ホーナーは、2025年から独自PUを開発することを視野に入れ「最高」の人材を求めていることを明らかにしている。
先日、レッドブルはテクニカルディレクターとして、長年メルセデスの「ハイ・パフォーマンス・パワートレインズ(HPP)」のメカニカル・エンジニアリング部門の責任者を務めてきたベン・ホジキンソンと契約したことを発表したが、さらにメルセデスからスタッフを引き入れる可能性がある。
しかし、メルセデス代表のトト・ウルフはこうした状況をあまり心配はしておらず、メルセデスのスタッフがレッドブルに誘惑されるのを防ぐために賃金を上げる必要はないと考えている。
「もしお金が理由で誰かを失ったら、チームを支える柱が何でできているのか、どんな価値観が大切なのかを見返すことが大切なのかもしれない」とウォルフは述べた。
「必ずしも最高額の給料が必要になるという訳ではない。スタッフを失う事もあれば、得ることもある。ただ、とどのつまり私はメルセデスの持つ哲学を信じているし、我々が良き雇い主だと思っている」
「メルセデスは重い重圧がのしかかる場所ではあるが、同時に多くの楽しみもある。それを誇りに思っているし、それに頼るしかない」
「常にスタッフの出入りはある。しかしこう言ってはなんだが、クリスチャンがなぜそうしているかは理解している。彼は地盤固めをしたいのであって、そこには時々高額な小切手を切る必要も生じる。それに問題はないだろうがね」
次世代PUのルールが適用される2025年に向け、レッドブルはF1に働きかけるベストな手段を持っており、ウルフは彼らのPU計画を「非常に賢い」と評価している。
「レッドブルとクリスチャンは自力でPU部門を立ち上げる一方、ホンダの持つノウハウと知的財産に頼ることができ、彼らが行なっていることは非常に賢い」とウォルフは語る。
「(ホンダの様な)大手自動車メーカーとの協力無しでは成し得なかったことで、無論レッドブルにはメリットがある。まさにWin-Winの関係で、レッドブルが損をすることはない」
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