ステアリングがぐらぐら! ハミルトンの無線をメルセデス説明「安全の懸念なかった」

メルセデスは、アイフェルGPのレース前にルイス・ハミルトンがステアリングの固定について懸念を示していた件について説明した。

ステアリングがぐらぐら! ハミルトンの無線をメルセデス説明「安全の懸念なかった」

 F1第11戦アイフェルGPでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。完璧なレース運びを見せたハミルトンだが、レース前のレコノサンスラップでは『ステアリングがすごく動いてしまう。夜の間に直さなかったのか?』とチームに訊く場面もあった。

 エンジニアのピーター・ボニントンは、チームとしてFIAに変更を申請したものの、許可が得られなかったとハミルトンに伝えた。

 チームはFIAの監督の下、マシンがパルクフェルメ状態であっても、パーツが損傷していることを証明できれば、同等のパーツに交換することができる。

 メルセデスはステアリングホイールを前後に動かす”DAS”(二重軸ステアリングシステム)を採用しているだけに、レースの出走にも影響があるのではないかと思われたが、ハミルトンはそのままレースに臨み、優勝してみせたのだ。

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 メルセデスのストラテジーディレクターであるジェームズ・ボウルズは、この件について説明。ハミルトンの要求は、レース中に故障が発生するかもしれないという不安よりも、マシンのフィーリングに関するモノだったと強調した。

「ルイスがステアリングホイールの動きについて文句を言っているのを聞いたかもしれない」

 ボウルズはメルセデスが公開した動画の中でそう語った。

「ステアリングコラム内に遊びがあり、ステアリングシステム全体がほんの少しだけ前後に動いていた」

「これはパフォーマンスに関係する要素だったんだ。コーナリング中にタイヤの限界を感じようとしているのに、ステアリングコラムが動いてしまうと、それがクルマの動きなのかタイヤの動きなのか、それとも他の何かなのか分からなくなってしまうんだ」

「しかし安全面の懸念はなく、システムに不安を感じることは一切なかった」

「土曜日に気がついたことのだが、パルクフェルメのレギュレーションでは、パーツが壊れていない限り交換はできないとされている。だからルイスはそのままレースをしなければならなかったが、彼は素晴らしい仕事をしてくれた」

 ボウルズはまた、バルテリ・ボッタスのリタイアにつながったパワーユニットの問題についても説明した。

「バーチャル・セーフティカーの終盤にバルテリはパワー不足を訴えた。データを見ると、MGU-Hが正常に動作していないことが分かったんだ」

「我々はバルテリといくつかのスイッチの変更を試みた。システムを復活させることができるかもしれないので、ステアリングホイールを介して、彼はハイブリッドシステムの一部を復活させることができるデフォルトのコードを入力した」

「しかし、スイッチを変更しても完全に故障していることは明らかだったので、結果的にピットに戻ってリタイアさせたんだ」

 ボッタスをすぐにリタイアさせたことで、パワーユニットのダメージが広がり将来的にグリッドペナルティを受ける可能性を避けることができるのではないかと、ボウルズは期待している。

「なぜ彼を早めにリタイアさせたのかというと、故障はハードウェアではなく、電子的なものが原因だと感じていたからだ。マシンを止めるのが早ければ早いほど、システムへのダメージが少なくて済むし、結果的にバルテリにペナルティが科されない可能性が高くなる」

「我々はポルティマオ(ポルトガルGP)に向けてシステムのチェックを進めていくが、故障の結果としてこれ以上のペナルティが発生しないことを願っている」

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