メルセデス「トルコでのオーバーテイクは予想よりも難しい」グリッド降格のハミルトン、レースに不安要素
メルセデスはF1トルコGPでルイス・ハミルトンにPU交換を施し、グリッド降格が決定しているが、舞台となるイスタンブール・パークでのオーバーテイクは想定よりも難しいと考えているようだ。
写真:: Mark Sutton / Motorsport Images
F1第16戦トルコGPで、メルセデスはルイス・ハミルトンに対してパワーユニットのコンポーネント(ICE)を交換することを決定。決勝レースでは10グリッド降格のペナルティが科されることになった。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とのタイトル争いにおいて、グリッド降格は痛手となりうるが、今戦の舞台となっているイスタンブール・パークでのオーバーテイクが予想していたよりも難しいとメルセデスは考えており、ハミルトンの置かれた状況をより複雑なモノとしている。
「オーバーテイクだが、かなり難しい」
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、初日を終えてそう語った。
なおハミルトンはトルコGP初日をFP1とFP2を共にトップタイムで終えている。
「フリー走行では、ひとつのタイヤであまり長く走らないので、(オーバーテイクが)より難しくなるとは言われている。その場合にはタイヤのデグラデーションもさほど大きくは無いからだ」
「今日見られた兆候は、我々の望んでいたものよりは、少しタフだったかもしれない。だが常に望んだものが得られるとは限らないものだ」
「ただマシンがとても上手く機能していることも分かっている。ふたりのドライバーが良い1日を過ごしているのは良い点だ」
「ドライバーズチャンピオンシップにおけるルイス、そしてバルテリ(ボッタス)の動向にみんなが注目しているが、我々の目指すところは明快で、ポールポジションを得ること、そしてこのレースに勝つことにある」
なおショブリンはトルコGP初日は開発中のパーツを評価しつつ、“通常の”プログラムを行なっていたと話している。
「彼(ハミルトン)は予選を通過するつもりだし、我々としても彼にはできるだけ上位のグリッドを獲得してほしいと思っている」
「10グリッド降格のペナルティを受けたときと、最後尾スタートのペナルティを受けたときとでは、当然だが大きく状況は違う」
「非常にスタンダードなプログラムを行なっていた。誰かの後ろに接近して走ってマシンがどう反応するのかを見るために、トラフィックの中で意図的に周回を重ねた」
ハミルトンはグリッド降格の関係で、中団以下のグリッドからスタートすることが確定している。メルセデスはその影響を含めたシミュレーションを行なうことはできるものの、ハミルトンのレースは序盤の展開によって大きく左右されると考えているようだ。
「ルイスを表彰台に戻せるかどうかは、第1スティントで何が起こるか、何台ライバルを抜いていけるかに依ってくるだろう」と、ショブリン。
「第1スティントの間、首位グループは常にハミルトンから遠ざかっているからだ。ソチではどうやってトラフィックを抜けていくかを予測するのは、非常に難しかった。最終セクターでアンダーステアの症状が出ていたこともあり、難しかったんだ」
「シュミレーションする上で最も困難なのは、おそらくどこまで(他車を)追走できるかだ。タイヤを壊すこと無く、前方の誰かの後方にビタづけできるのか、ダウンフォースを失ってそれができるのか? そういうことを予測するのは、非常に難しいんだ」
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