メルセデスvsレッドブル、勝敗を決しているのは“リヤタイヤ”? レッドブル代表も問題認識
メルセデスF1は、2021年シーズンのライバルとして接戦を繰り広げているレッドブルの弱点が、リヤタイヤの劣化が激しいことではないかと考えている。


2021年シーズンのF1では王者メルセデスとそれを追うレッドブルの熾烈な戦いが展開されている。だがここまでの4レースではルイス・ハミルトンがマックス・フェルスタッペンを抑えて3勝を挙げ、リードを築いている。
実施された4レースを振り返ると、予選ではメルセデスとレッドブルが互角の速さを示してきたが、決勝レースではメルセデス勢の方がタイヤマネジメントで優れたパフォーマンスを見せることが多い。
メルセデスのトラックサイド・エンジニアであるアンドリュー・ショブリンは、レッドブルと比較した際にレースペースが確実に優れているとは断言しなかった。ただレッドブルがリヤタイヤにより負荷をかけているように考えられると指摘した。
「我々の方がレースでは良いマシンだとか、タイヤマネジメントで優れているだとか、そういうことを話す段階にはまだないよ」と、ショブリン。
「スペインGPについても、実際どうなのかを話すのはとても難しいんだ」
「今は様々なトラックでデータを集める時期だ。ただ少しずつ傾向が見えてきていて、我々のクルマはよりナチュラルなのかもしれない」
「彼らの方はリヤタイヤにより負荷をかけているようだ。我々はフロントとリヤをより上手く使えている。ただそれが本当にマシンの特徴なのか、それとも単なるセットアップの問題なのかは更にデータをチェックしていくことになる」
レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表もメルセデスの レースペースが優れていることは間違いないと考えているが、昨シーズンから比べて遥かに接近していることは励みになっていると語った。
「メルセデスはバーレーン以降、どのグランプリでもレースペースの面で我々より優れていると思う」
「彼らのタイヤのデグラデーションは我々よりも優れているんだ」
「だから直近2レースで彼らが強さを発揮するだろうというのは分かっていたし、彼らは実際にそれをやった」
「だが我々はこれまでよりも遥かに接近しているし、ペース面でプラスアルファを見つけることができればと思う。メルセデスとの差は非常に小さいんだ」
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