ハミルトンのFP2でのトラブルを受け……メルセデスPU使用全車が最も走行距離の少ないPUに載せ替え決断
メルセデス製のパワーユニットを使う各チームは、F1オランダGPのフリー走行2回目でルイス・ハミルトン(メルセデス)のPUに問題が起きたことを受け、この後のセッションは最も走行距離の少ないPUを使うようだ。
写真:: Charles Coates / Motorsport Images
F1オランダGPの金曜日フリー走行2回目で、メルセデスのルイス・ハミルトンはパワーユニット(PU)にトラブルが発生し、コース上にストップすることになった。これを受け同じメルセデス製のPUを使う各チームは、オランダGPの残りのセッションを、走行距離の最も短いPUで走ることを決めたようだ。
オランダGPのFP2序盤、ハミルトンはパワーを失ったと報告。チームはすぐにマシンを止めるように指示した。このためハミルトンは、FP2をわずか2周しか走ることができなかった。
メルセデスはこのハミルトンのPUに起きた問題を調査していることを確認。さらに予防措置として、同じPUを使うマクラーレン、アストンマーチン、ウイリアムズの各車についても、走行距離が最も短いPUを使うことを明らかにした。
通常シーズン後半に差し掛かったこの段階では、各チームは金曜日には残りのマイレージが少ないPUを使い、その後土曜日に向けてPUをより新しいモノに交換する。
ただ今回のグランプリの後には、イタリアGPが控えている。イタリアGPはシーズンの中でも特にパワーが求められるサーキットであり、そのイタリアGPに万全の体制で望むため、オランダGPでは2日目以降も走行距離を重ねたPUを使うことを計画していたチームもあったようだ。
しかし今回のハミルトンのトラブルにより、この計画を変更することを余儀なくされたチームもあったと見られる。
トラブルが発生したハミルトン、そしてチームメイトのバルテリ・ボッタス、マクラーレンの2台、ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、ベルギーGPでシーズン3基目のPUを投入したばかり。同GPは決勝レースをほとんど走らなかったため、彼らはほぼ新品のPUをまだ残している。ただそのうちマクラーレンのランド・ノリスは、予選Q3で大クラッシュに見舞われたため、最新のPUはまだ調査中の状況である。
またセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)は、オランダGPの週末にすでに2度のPU交換を行なわねばならなかった。彼はFP1でPUのトラブルに見舞われたため、FP2を迎える前にすでにPU交換を実施。そしてFP2の後にも、交換を行なうことになったようだ。
ハミルトンのPUに起きた問題の原因はまだ明らかにされていないが、各チームの今後の計画に何らかの影響を及ぼすことになるかもしれない。
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments