PU1基で7戦を戦ったメルセデス「シーズン序盤のようにプッシュできた」

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PU1基で7戦を戦ったメルセデス「シーズン序盤のようにプッシュできた」
執筆: Scott Mitchell
協力: Adam Cooper
2018/06/15 4:46

シーズン序盤の6戦で使用したPUでカナダGPを戦ったメルセデスだが、これまでと遜色なくプッシュすることができたという。

Mercedes-AMG F1 W09 halo
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, makes a pit stop
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09, leads Stoffel Vandoorne, McLaren MCL33
Toto Wolff, Executive Director (Business), Mercedes AMG
Valtteri Bottas, Mercedes AMG F1 W09
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09
Lewis Hamilton, Mercedes-AMG F1 W09 pit stop
Lewis Hamilton, Mercedes AMG F1 W09
Valtteri Bottas, Mercedes-AMG F1 W09

 2018シーズンが始まって以降、メルセデス勢は唯一開幕から同じPU(パワーユニット)を使用している。カナダGPではアップデートを投入する予定であったが、ベンチテストでの結果から信頼性の問題を抱えていたため、投入を遅らせた。

 当初チームは、アップデートを施したPUをカナダで投入し、開幕からモナコまで使用したPUを、あまりパワーの影響を受けないハンガリーでもう一度使用する予定だった。しかしルイス・ハミルトンもバルテリ・ボッタスも、これまでの6戦で使用したPUでもって、エンジンのパワーが重要な役割を果たすカナダGPを戦わなければならなかった。

 メルセデスのチーフストラテジストであるジェームス・ボウルズは、メルセデスの両ドライバーがどれほどハードにプッシュしたのかというのは重要なことではないと主張した。

 メルセデスが公開した動画に登場したボウルズは、「単純に21レースを3つに分けると、それぞれのエンジンは7レースか、それくらい走らなければならない」と話した。

「フォースインディア、ウイリアムズ、そして我々のものを含めた6つのPUは、どんな重要な問題にも見舞われることなく最初の6レースを終えた。我々は1基目のPUでシーズンの1/3を戦うことになったが、このPUは信じられないような素晴らしいことをやり遂げた」

「バルテリとルイスのレースについては、彼らは最初のレースと同じようにドライブしていた。マネージメントの必要なものが増えることもなく、スイッチやモードなども変わっていない。我々は効率的にPUを使用することができた」

「ルイスに起きたのはシャシー側の冷却の問題で、エンジン自体とは無関係だ」

ハミルトンを襲った冷却問題

 ボウルズは、ハミルトンが決勝レースの最初のスティントでPUの温度が上がってしまう問題に見舞われたものの、これにうまく対処していたと語った。

「レースのかなり早い段階、それもセーフティカー中にシャシーに冷却の問題が発生した」

「それがどういうことかと言えば、PUがとても熱くなっているということだった」

「ルイスはスイッチを変更したり、ドライビングスタイルを変えたりとかなりの数の対策を取った。温度を保ち安定させるために、可能な限り状況に適応していた」

「彼はマックス(フェルスタッペン/レッドブル)の後ろ、大体2秒以内を走っていたが、前に出ることはできなかった。しかし我々はラジエーターにクリーンな空気を取り込むことができた」

「ルイスは良い仕事をした。最初のスティントで適切な場所でレースを走ることができたが、それでもまだ(PUは)とても熱かった」

 ピットストップの際、メルセデスのクルー2人がコックピット両脇の排熱孔のパーツを取り除いたことで、ハミルトンのPUの冷却を改善しようとしていた。ボウルズは、この対処がうまくいったのだと話した。

「ピットストップの間、我々は可能な限り状況を緩和しようとしていた」

「我々には、取り外すことができる冷却用のエレメントがいくつかある。ピットストップの間に、この変更を行ったのだ。しかしここではふたつのロスがあった。ひとつ目はピット作業のロスだ。ピットストップというのは短い時間で非常に複雑な仕事をこなすことが求められる。ピットストップは通常、わずか2~2.2秒の間で行われる」

「ふたつ目は、マシンがコース上へ戻る時に、空力の仕様がわずかに変わったことだ。というのも、付いていたパーツが取り外されたからだ」

「ピットストップ自体、どれくらい時間がかかっただろうか? 実際、その影響は取るに足りないものだった。1000分の何秒かから、コンマ何秒かくらいの差だ。彼らは素晴らしい仕事をした」

「では、トラック上ではどれくらいマシンが遅くなっていたか? 冷却の変更を行ってからは、1000分の何秒かだ。だが重要なことに、そのおかげでPUのパフォーマンスをより活かすことができるようになり、ルイスは最初のスティントのようには苦戦しなくなった。パフォーマンス面での利益は、冷却の問題を上回ったのだ」

「ルイスはより快適な状態に戻ることができたし、(ダニエル)リカルドに勝負を仕掛けていたのを見ただろう。残念ながらレースパフォーマンスに関しては、かなり早い段階でダメージを負ってしまったので、5位が精一杯だった」

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この記事について

シリーズ F1
チーム メルセデス
執筆者 Scott Mitchell
記事タイプ 速報ニュース