

メルセデスはニキ・ラウダを追悼するため、エンジンカウルに描かれた星のひとつを”永遠に”赤く塗ったままにするという。
メルセデスは、5月20日(月)に亡くなったニキ・ラウダを追悼するため、特別なカラーリングを施してモナコGPに挑んでいるが、エンジンカウルの”レッド・スター”を残すことで、ラウダへの敬意を表し続けるようだ。
モナコGPの走行初日、メルセデスは23日(木)からノーズに”ダンケ・ニキ”(ありがとう、ニキ)のメッセージを入れた他、エンジンカウルに描かれている無数の星のうちのひとつが赤く塗られている。また、25日(土)からはハロを赤くカラーリングしている。
この赤いハロは今回限りだとメルセデスは認めたが、チーム代表のトト・ウルフは”レッド・スター”は残るだろうと話した。
「赤いハロとメッセージ、そして小さな星と共に週末を戦うことができて、私はとてもハッピーだ。そしてその星は、マシンに永遠に残るだろう。それは素晴らしいことだ」
「それ以上にニキ・ラウダにふさわしいと思うものが見つからない限り、それを続けていくことだろう」
メルセデス以外にも多くのチームが、モナコGPの週末を通じて様々な形でニキ・ラウダへの敬意を表している。
F1上層部やFIAは、レース開始前にラウダに1分間の黙祷を捧げる時間を設けた。ファンに対してラウダのトレードマークでもあった赤い帽子をかぶるように呼びかけている。
メルセデスにとって、今年のモナコGPはかなり感情的な週末となっているが、ポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンが、ひとつの記録を打ち破った週末にもなった。ハミルトンがメルセデスにおいて獲得したポールポジションが59回目に到達。これまでミハエル・シューマッハーが持っていた、ひとつのチームでの最多ポールポジション獲得記録58回を更新したのだ。
「本当にすごいことだと思う」と、ウルフは語った。
「うぬぼれや慢心というのは、どのスポーツチームにとってもトピックになる。長年に渡ってやる気を維持し、最高のパフォーマンスを発揮するのはあまりないことだ」
「だから、これらの記録を破ったことを、私はとても誇りに思う。しかしニキなら、チャンピオンシップを勝ち獲れなければそれらに価値はないと言うだろう」
この記事について
シリーズ | F1 |
チーム | メルセデス 発売中 |
執筆者 | Adam Cooper |