2020年のF1エントリーフィー、メルセデスが史上最高額の約6億円支払いへ
2019年のF1でコンストラクターズチャンピオンを獲得したメルセデスは、2020年に史上最高額となる約5億9705万円のエントリーフィーを支払うこととなった。


F1に参戦するチームはエントリーにあたり、一律で定められた基本額と前年度の獲得ポイントに基づいた金額が合算されたエントリーフィーを毎年支払う必要がある。そういったシステムであることから、今季最もエントリーフィーが高額となるのは、チャンピオンチームのメルセデスとなった。
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メルセデスは今季、史上初となる6年連続のダブルタイトルを手にした。獲得ポイントは739で、これは2016年にニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのコンビが獲得した765に次いで、2014年以降で2番目に高い数字だ。
しかしながら、FIAがアメリカの消費物価指数に基づいて1ポイントあたりの金額をわずかに引き上げたため、メルセデスは今までで最も高額なエントリーフィーを支払う必要がある。
FIAが定めた基本額は55万6509ドル(約6050万円)。そこにチャンピオンチームのメルセデスは1ポイントあたり6677ドル(約73万円)、他の9チームは1ポイントあたり5563ドル(約61万円)が加算される形だ。
739ポイントを稼いだメルセデスは基本額に493万4303ドル(約5億3654万円)が加算され、計549万812ドル(約5億9705万円)のエントリーフィーが課せられる。これはF1史上最高額である。
なお、コンストラクターズランキング2位となったフェラーリは336万261ドル(約3億6538万円)、同3位のレッドブル・ホンダは287万6280ドル(約3億1276万円)のエントリーフィーを支払わなければいけない。一方で獲得ポイントが1にとどまったウイリアムズのエントリーフィーは56万2072ドル(約6112万円)となった。
2020年シーズンのエントリーフィー(為替レートは2019年12月6日時点)
チーム | 獲得ポイント(2019年) | ポイントに応じた金額 | エントリーフィー |
メルセデス | 739 | 493万4303ドル(約5億3654万円) | 549万812ドル(約5億9705万円) |
フェラーリ | 504 | 280万3752ドル(約3億487万円) | 336万261ドル(約3億6538万円) |
レッドブル | 417 | 231万9771ドル(約2億5224万円) | 2876280ドル(約3億1276万円) |
マクラーレン | 145 | 80万6635ドル(約8771万円) | 136万3144ドル(約1億4822万円) |
ルノー | 91 | 50万6233ドル(約5505万円) | 106万2742ドル(約1億1556万円) |
トロロッソ | 85 | 47万2855ドル(約5142万円) | 102万9364ドル(約1億1193万円) |
レーシングポイント | 73 | 40万6099ドル(約4416万円) | 96万2608ドル(約1億467万円) |
アルファロメオ | 57 | 31万7091ドル(約3448万円) | 87万3600ドル(約9499万円) |
ハース | 28 | 15万5764ドル(約1694万円) | 71万2273ドル(約7745万円) |
ウイリアムズ | 1 | 5563ドル(約60万円) | 56万2072ドル(約6112万円) |
メルセデスにおけるエントリーフィーの変遷 (2015〜2020年)
シーズン | 前シーズンの獲得ポイント | ポイントに応じた金額 | 1ポイントあたりの金額 |
2015 | 701 | 434万1994ドル(約4億7213万円) | 6194ドル(約67万円) |
2016 | 703 | 435万4382ドル(約4億7348万円) | 6194ドル(約67万円) |
2017 | 765 | 473万8410ドル(約5億1524万円) | 6194ドル(約67万円) |
2018 | 668 | 413万7592ドル(約4億4990万円) | 6194ドル(約67万円) |
2019 | 655 | 429万2215ドル(約4億6672万円) | 6553ドル(約71万円) |
2020 | 739 | 493万4303ドル(約5億3654万円) | 6677ドル(約73万円) |