メルセデスの新型ホイールは”完全合法”。FIAが調査

シェア
コメント
メルセデスの新型ホイールは”完全合法”。FIAが調査
Jonathan Noble
執筆: Jonathan Noble
協力: Ken Tanaka
2018/10/18 8:08

FIAは、フェラーリからの問い合わせに基づき、メルセデスの新型ホイールを調査。その結果、同チームのホイールは完全に合法であると結論付けた。

 FIAは、フェラーリからの問い合わせに基づき、メルセデスの新型ホイールを調査。その結果、完全に合法であると結論付けた。

 ここ最近のレースで圧倒的な強さを見せているメルセデス。特にイタリアGP以降は、ルイス・ハミルトンが破竹の4連勝。5度目のタイトル獲得に大きく近づいている。

 今シーズンは当初、フェラーリが最速のマシンであると言われていた。しかしながらここ数戦に限って言えば、その勢力図は完全に逆転しているかのように見える。

 メルセデスが強さを取り戻した原因は、マシンの理解が進んだことだと言われているが、そんな中でもタイヤのオーバーヒート問題を解決することができたことが大きかったようだ。そしてその秘密は、メルセデスがベルギーGPから投入した新型のリヤホイールにあるという見方がある。

 この新しいホイールは、リム部分(ホイールの外周部)に多くの突起が備え付けられたものだ。これによりホイールの表面積が増し、タイヤ及びホイール内部の熱を放出する性能が向上、オーバーヒートを防いでいると考えられている。

 またそれだけではなく、突起が回転することでこの周辺の気流に影響与えているということも考えられる。さらにハブ(ホイールの中心部)の周辺にも穴が開けられている。

 2012年、レッドブルがハブに開口部があるデザインを採用した。これは、アップライト側(サスペンション先端のホイールを取り付けるパーツ)から空気が抜けるような構造になっていた。

 しかしこのレッドブルが採用したハブは、”可動空力パーツ”であると判断され、使用が禁止されることになった。F1テクニカルレギュレーションの第3条8項には、空力パーツは「車両の完全な懸架部分に堅牢に固定して取り付けられていなければならない」と規定されており、回転する部品には、空力的な影響があってはならないと判断されたのだ。

 そのためフェラーリは、レッドブルがかつて禁止されたアイデアに類似したホイールを、なぜメルセデスが使うことができるのかを、FIAに問い合わせることになったという。

 FIAの調査によれば、今年メルセデスが使っているホイールは、2012年のレッドブルのシステムとは大きく異なり、規則を完全に遵守していると結論づけている。これについては、すでにフェラーリとメルセデスの双方に通達されている。

 メルセデスのホイールが許されたことで、このアイデアを追従してくるチームも出てくるかもしれない。

 なおメルセデスとフェラーリは、いずれもO・Zレーシング製のホイールを使っているが、デザイン的には大きく異なっている。

Additional reporting by Franco Nugnes and Giorgio Piola

次の記事
DAZNのF1アメリカGP配信スケジュール確定、ハミルトン王者決定なるか?

前の記事

DAZNのF1アメリカGP配信スケジュール確定、ハミルトン王者決定なるか?

次の記事

ルノーF1、2019年のパワーユニットは設計を一新

ルノーF1、2019年のパワーユニットは設計を一新
Load comments

この記事について

シリーズ F1
チーム メルセデス 発売中
執筆者 Jonathan Noble
記事タイプ 速報ニュース