マシントラブルでコースオフ→5秒加算。メルセデス、アントネッリの不可抗力ペナルティに抗議しない方針
メルセデスは、イギリスGPでキミ・アントネッリに出されたトラックリミット違反のペナルティについて異議申し立てはしないことを決めた。
メルセデスF1チームは、イギリスGPでアンドレア・キミ・アントネッリに出された5秒ペナルティについて異議を申し立てないという。
イギリスGPでポールポジションを獲得したアントネッリは、スタートでフェラーリ勢の先行を許しながらも、終盤はトップを走るシャルル・ルクレールに対して周回数の若いタイヤでプッシュし、プレッシャーをかけていた。
しかし2番手走行のアントネッリに突如ハンドリングの問題が発生。チームはアントネッリをピットに呼び戻してタイヤやフロントウイングを交換するも症状は改善せず、最終的には左フロントのホイールシールドに問題があると判断して再度ピットインさせた。
度重なるピットインで順位を落としながらも走行を続けたアントネッリだが、ペースは完全には戻ることなく、セーフティカー先導の下で9番手でチェッカーを受けた。しかしトラックリミットを複数回超過していたことから5秒のタイムペナルティを科され、最終結果では15位となってしまった。
結局ノーポイントとなってしまったアントネッリ。彼は無線でトラックリミット違反のタイムペナルティを知らされた際、マシンが壊れていて故意ではないこと、コース外走行によるアドバンテージを受けていないことから、“ジョーク”のような裁定だと声を荒げていた。
メルセデスのトト・ウルフ代表は記者団に対し、この一件は情状酌量の余地があるとして、ペナルティの取り消しを模索する考えを示していた。
「トラックリミットのペナルティを回避できないかどうか、言うまでもなく検討しているところだ」
ウルフはそう語る。
「シーズンが終わる時にこのペナルティを取り消せるのであれば、そのポイントがタイトル争いを左右する可能性もある」
マシンが損傷していたことによるトラックリミット違反ということで、もう少し寛大な措置であるべきという意味かというmotorsport.comの質問に対して彼は、「そうだ。FIAにとっても判断は常に難しいと思うが」と話す。
「ピットインさせるほど酷いダメージだったかと言われれば、今回は問題なかった。ただ、とても曲がりにくい状態になっていたんだ。だからその状況を理解してもらえればと思う。ただどういう結論になるかは分からない」
しかしmotorsport.comの調べによれば、メルセデスはこの件についてこれ以上の追求はしない方針だという。レース後の調査の結果、メルセデスはアントネッリのコースアウトの回数があまりにも多かったことから、ペナルティが正当であることを認めた。
なお、ペナルティについてはFIAレーススチュワードの声明でこう述べられている。
「44周目のターン6で、12号車(アントネッリ)は正当な理由なくコース外へ出たことが確認された。これは当該ドライバーにとって、このレースで4回目のトラックリミット違反であった」
「スチュワードは、12号車が機械的なトラブルを抱えていたことは認めている。しかしながら、それはコース外へ出ることを正当化する理由にはならない。ペナルティガイドラインに基づけば、レース中4回目のトラックリミット違反に対する標準的な処分は5秒タイムペナルティである。したがって、スチュワードは標準どおりのペナルティを科した」
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