メルセデス、スペインGPでのトラブル再発を懸念「安心しているとしたら”愚か者”だ」
メルセデスは、F1 70周年記念GPで直面したタイヤトラブルの再発を懸念しないのは愚かだと語り、警戒を強めている。
写真:: Steve Etherington / Motorsport Images
メルセデスは、第5戦F1 70周年記念GPでも速さを発揮し、予選フロントロウを独占した。しかしレースではタイヤのオーバーヒートとブリスター(オーバーヒートによる火ぶくれ状態)に苦しんだ。
前戦イギリスGPから1段階タイヤが柔らかくなっていたこともあり、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスはタイヤの管理に手を焼いた。一方でマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はそうした問題に苦しむことなく好ペースを発揮し、今季初優勝。メルセデスの連勝を止めることに成功した。
今週末のスペインGPは、30度弱まで気温が上昇する予報となっている。再び路面温度が高くなり、タイヤに厳しいコンディションになる可能性も十分考えられる。
メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクターであるアンドリュー・ショブリンはメルセデスがレース後に公開している動画で、気温・路面温度が上がったことで悪循環に陥ってしまったと明かし、今季これまでチームが遭遇したことのない問題だったと話した。
「リヤタイヤの問題だった。気温が高くなったこともひとつの要因だった。タイヤの中心部が非常に熱くなってしまった。それによりタイヤが滑り、さらなる熱を生み、内圧をさらに上げてしまった」
「結果として悪循環に陥り、グリップを失い、ラップを重ねるにつれてコントロールするのがより難しくなっていった」
「我々はこの問題を今年初めて目にしたため、何が起こっているのかを正確に理解し、どのように改善できるかを検討する必要がある。また別の暑いレースに挑む際に、より適切に対処するためのツールが整っていることを確認したい」
ショブリンは、スペインGPでブリスターの問題が再発する可能性を排除することはできないと語った。
「もし『この問題はもう起きないだろうし、スペインでも起こらないと思う』と言ったとしたら、我々は”愚か者”だろう」
「我々は解決策を検討する必要がある。トラブルの性質を正確に理解し、十分な進歩を遂げたい。我々の状況が他のチームよりはるかに悪かった理由を知り、スペインに向けてそれを克服したい」
「しかし、スペインGPが厳しいレースになることは間違いないだろう。スペインの後のスパもブリスターが起きる可能性のある、エネルギーが高い(タイヤへの入力が大きい)サーキットだ」
「パフォーマンスに関して、どうやってタイヤをオーバーヒートさせないか、どうすればこの問題を回避するかという点に我々は的を絞っている」
「その問題が再発しないことを願っている。スペインGPは我々が必要な進歩を遂げたかどうかについての良いテストになると思う」
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