メルセデス、アゼルバイジャンGP時の振動は「新たな規制なら、おそらくアウト」
メルセデスはアゼルバイジャンGPでF1の新しいポーパシング規制が実施されていれば、それに抵触していただろうと認めている。
FIAはドライバーの安全性を懸念し、マシンのバウンシングを抑制するための取り組みに着手した。その一環として、第12戦フランスGPからマシンの上下動の許容限界を設ける予定だ。
この指標をオーバーしたチームは、車高を上げてバウンシングを抑えることが義務付けられる。この基準を守らず、バウンドし続けるマシンは「危険な構造物」とみなされ、グランプリから排除されるリスクがある。
メルセデスは最近のグランプリを分析した結果、アゼルバイジャンGPではおそらく基準をオーバーしていただろうと述べている。
このレースではジョージ・ラッセルがFIAに対してドライバーが直面する振動が安全性に及ぼす影響について懸念を表明し、ルイス・ハミルトンが衝撃による背中のダメージのためにマシンから降りるのに苦労するという事態が発生した。
メルセデスのテクニカルディレクターであるマイク・エリオットは、今週発表された最新の技術指令の草案について、まだ多くの作業が必要であり、進行中であると述べた。
「FIAから聞く限り、これは彼らが作業をして、実際にどのように機能するかを構築していかなければいけないことだと思う」
「この指標で何度かレースを振り返ってみると、バクーはパスできなかったレースだろう。でも今回(イギリスGP)の我々を見れば、その指標は全く問題なかった」
「この指標がどのように適用され、シーズンを通してどのように使われるかを見るのは興味深いことだ。我々は、そのような立場になることを望んでいないんだ」
エリオットは、制限をオーバーした場合にどうなるかということが不安材料のひとつだという。
「もし、基準値を超えている場合、レース週末にそれを修正することができるのか、という疑問が生じる。問題が解決できないからといって、クルマが走れなかったり、失格にされたりするのは見たくない」
「その指標が適切に運用されるのか、ショーにダメージを与えることなく正しい方法で物事を進めることができるのか、時間が解決してくれると思う。どうなるかは見てのお楽しみだ。FIAも意識しているはずだ」
アゼルバイジャンGPでは、バンピーな路面の影響で今シーズン中最も激しいバウンドが発生したが、エリオットはハンガリーGPでも問題が起きる可能性があると考えている。
「確かに、ここ数回のサーキットではバウンドがひどかったが、それはサーキットがかなりバンピーで、クルマが非常に硬いからだと思う」
「ブダペストも同じ理由で、チームにとってチャレンジングなサーキットかもしれない」
「でも同時に、我々はみんな問題を克服していると思う。課題を把握し、クルマの開発を進めている。だからその話題から離れられるといいんだがね」
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