メルセデス代表、不振のハミルトンは「最高の状態ではなかった」
メルセデスのトト・ウルフは、今週末のルイス・ハミルトンについて、”最高の状態ではなかった”と語った。








メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、中国GPを4位で終えたルイス・ハミルトンについて、今週末は”最高の状態ではなかった”と考えている。
今週末、ハミルトンは普段通りのパフォーマンスを発揮できずに終わり、4位という結果は”とても厳しい結果”だと捉えている。
彼の不振についてウルフは「マシン同様、今週末の彼はおそらく最高のコンディションではなかった」と話した。
「私としては、彼は最高のドライバーだと思っている。しかし同時に、最高のドライバーであっても、100%の力を発揮できない日もある。心の底では、マシンが期待通りに機能しない、タイヤも思ったようにならない、戦略も上手くいかないと思っているのかもしれない……」
「実際、我々はそういったことについても話し合った。しかし、全てが間違った方向へ進んでしまった」
またウルフは、ハミルトンの苦戦はタイヤのパフォーマンスによっても強調されてしまったと述べた。ハミルトンは、決勝レースで使用した2種類のタイヤ(ソフトタイヤとミディアムタイヤ)のどちらも熱を入れることに苦労していたのだ。
しかしウルフは、その場しのぎの解決策を採るのではなく、開幕戦の時のようなペースを発揮できるタイヤを使用するつもりでいたと語った。
「(ハミルトンは)タイヤをオーバーヒートさせてしまっていた」
「適切な温度で保つことができなかった。タイヤの温度が低すぎるか、あるいは熱を入りすぎるかのどちらかだった」
「メルボルンでのようにスイートスポットを見つけられたら、マシンのペースがとても良いということは周知の通りだ。昨日(土曜日)や今日のようにスイートスポットを見つけることができなければ、ペースはとても遅いのだ」
「F1では、その場しのぎの解決法というものはない。どれほど早く状況が変わっているかわかるだろう。合同テストやメルボルンでは、我々のマシンが非常に優勢だったので、今年のチャンピオンシップでも独走すると予想していた人もいるかもしれない。しかし実際は3レースを終えて、我々は独走していない」
「私としては、メルセデスは素晴らしい人々の集まりだと思っている。我々は皆で集まって冷静になり、懸命に作業に取り組んで解決策を考える必要がある」
「私はチームのスタッフについて大いに自信を持っている。過去にも彼らはそれを証明しているのだ」
Additional reporting by Adam Cooper