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マイアミGP、開催合意も前途多難。F1は地元住民に”致命的”な悪影響を及ぼす?

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マイアミGP、開催合意も前途多難。F1は地元住民に”致命的”な悪影響を及ぼす?
執筆:
2019/10/30 10:32

2021年の初開催を目指し、F1側と基本合意に至ったマイアミGPだが、地元住民からの反対の声は消えていない。

 2021年の開催に向けて動いているF1マイアミGP。地元のプロモーターとF1は、開催について原則的に同意したことを10月中旬に発表した。

 当初は港湾エリアで開催される予定だったマイアミGPは、その後計画を変更。マイアミ中心部から北に約25km離れた、マイアミガーデンズ市にあるハードロック・スタジアム周辺で開催されることとなった。NFL(米のプロアメフトリーグ)のマイアミ・ドルフィンズが本拠地としているこのスタジアムの駐車場や周辺の公道を利用し、トラックが建設されるようだ。

 ただ10月29日(火)、マイアミ・デイド郡庁舎で行われた郡政委員の公開会議で、F1グランプリ開催に対して地元住民から反対の声が挙がった。

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Proposed track layout for Miami Grand Prix track at Hard Rock Stadium

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写真:: Motorsport.com

Miami track rendering

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写真:: Hard Rock Stadium

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写真:: Hard Rock Stadium

『自動車レースに関する郡の方針を確立する』という議題の中で、グランプリ開催反対派は大気汚染と騒音公害および道路閉鎖による混乱などの影響を議論するため、大規模な公聴会が必要だと主張した。

 結果として、委員会はふたつの決議を可決した。ひとつは公聴会実施後のイベント承認要件について、もうひとつは公道閉鎖に関して郡政委員会レベルの承認を必要とするというもので、どちらもF1グランプリ開催にとって障害となるようなものだった。

 グランプリ開催反対派は、元郡政委員のベティ・T・ファーガソンが率いている。彼女は、郡の調査によるとグランプリ開催による大気汚染および騒音公害が”致命的な影響”を及ぼすという結果を示したと主張した。

「F1レースは、ベッドルーム・コミュニティ(ベッドタウン)で開催されます」と、ファーガソンは語った。

「マイアミガーデンズの住民の大半は、ハードロック・スタジアムでのF1レースを見たくありません。マイアミガーデンズ市議会はF1開催に反対票を投じました」

「私たちは、郡がバラ色の未来を思い描いているのをよく目にしますが、彼らは後日困惑することになるのです。F1プロモーターが、私たちが人間ですらないかのようにないがしろにするのは許せません」

「彼らは致命的な影響をどのように軽減できるかについて、あらゆる種類の声明を出し、インチキをすることができます。ですが、特に子どもたちにとって致命的となりうる健康被害や、一生難聴となる可能性を消すことはできません。郡自身が行った研究でさえ、致命的な影響があると立証しています」

「詳細な公聴会無くして、ドルフィンズ(プロモーター)に道路閉鎖または特別なイベント開催の許可を与えるべきではありません」

 マイアミガーデンズのオリバー・ギルバート市長も、レース開催に反対の姿勢をとっている。

「観光業が重要だということも理解しているが、ここは観光に訪れるだけでなく、住むのにも適した場所でなければならない」

「F1は多くの人々を連れてくるかもしれないが、ここに住んでいる人々が最も重要であり、時にそれが忘れられてしまう。コーナーの近くに住んでいる人がいるし、そこには学校もある」

「私はスタジアムでのイベント開催自体に反対というわけではない。しかし全てのイベントが同じというわけではない。我々はF1を支持していない。ここは人々に有害なイベントを押し付ける場所ではない」

 一方、マイアミ・ドルフィンズの法務および政治問題担当上級ディレクターであるマーカス・バッハ-アルマスはF1プロモーター側を代表し、以前委員会に働きかけた際は13対0でF1をマイアミに誘致することに賛成していたと語った。また、港湾エリアでの開催計画が失敗に終わった後も、郡はイベント開催を手放したくないと考えていたという。

 また、バッハ-アルマスは郡が以前、スタジアム周辺でのレース開催を許可していたことを明らかにした。

「数年前、公聴会と公開投票が行われ、郡政委員会や市議会との3年にも及ぶ議論が解決された。そして彼らは権利的に、スタジアム地区での自動車レース開催を許可すると採決していた。3年が経って、我々は同じやり取りを繰り返しているんだ」

 彼はF1マイアミGPが、当該地域にとって経済的大イベントになると語った。

「スタジアムは、住民とのバランスが取れた地域資産であり、我々は以前彼らと協力して問題を解決した。なぜ今になって、彼らの反応が”ノー”なのか分からない」

「ノーと言うのは簡単だ。しかし我々は、コミュニティーに利益をもたらすことができるように取り組む必要がある」

「我々は常々それをやってきたし、その機会を探している。今回のチャンスを諦めるわけにはいかない」

 F1の商業面を統括するマネージングディレクターであるショーン・ブラッチズや、2度のF1世界チャンピオンであるエマーソン・フィッティパルディも会議に出席し、グランプリ開催への支持を訴えた。

 会議終盤、グランプリ開催支持派である、マイアミ・デイド郡のカルロス・ギメネス郡長は、次のように締めくくった。

「このF1レースは素晴らしいイベントになるだろう。関連するコミュニティで、問題を解決できることを願っている」

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この記事について

シリーズ F1
執筆者 Charles Bradley