ミハエル・シューマッハー、事故に遭わなければ息子ミックのマネージャーを務めていた?
ミハエル・シューマッハーのマネージャーを務めていたウィリー・ウェーバーは、ミハエルが2013年にスキー中の事故に遭遇していなかったら、息子ミックのマネジメントを担っていただろうと語った。
写真:: Jerry Andre / Motorsport Images
2013年の12月、ミハエル・シューマッハーはスキー中に事故に遭い、頭部に重傷を負った。それから5年以上が経過したものの、ミハエルはまだ療養中である。
もし事故が起きなかったならば……ミハエルが現役時代にマネージャーを務めていたウィリー・ウェーバーは、ミハエルは息子ミック・シューマッハーがキャリアを歩んでいく手助けを行い、F1に辿り着くのを助けただろうと考えている。
「ミハエルは彼(ミック)をF1に挑戦させるのを切望していたし、彼のマネジメントをしていただろう。ちょうど私が彼にしていたようにね」
ウェーバーはmotorsport.comのインタビューにそう答えた。
「それがこの物語の結びとなったはずだ。彼は、そうなることを望んでいただろう」
ミック・シューマッハーは今季、FIA F2に参戦中。昨年は欧州F3選手権でチャンピオンに輝いた。また最近ではフェラーリとアルファロメオのマシンを駆り、F1合同テストにも挑んだ。
もしミハエルが常に帯同していれば、ミックにかかるプレッシャーも軽減されたはずだと、ウェーバーは考えている。
「ミハエルは全てのことを知っている」
そうウェーバーは語った。
「彼はどのチームと話をすべきか、それを知っている。そしてそれが機能する方法を知っているんだ。なぜなら彼は、自分の経験を自分自身で作ったからだ。それが彼の野心だった」
「そういう父親がいるということは、ミックにとっては非常に重いモノだ。人々は彼のことを、常にミハエルと比較する。そして『彼の名前はシューマッハーだ。彼の父親と同じような結果を残さなければいけない』と言うわけだ。もちろんそのことは、ミックにとって大きな負担になる」
「ミハエルが横に立っているなら、それは今とは全く異なる象徴になるだろう。しかし今は、ミックが父親のことも代表して人々の前に立っている。それが問題だ。誰もが彼を父親と比較してしまうからね」
ウェーバーは今では、シューマッハー家とはコンタクトを取っていないと言う。そして、ミハエルが事故に遭った後は、ウェーバーに取っても厳しい時期であったと語る。
「いつか、その状況を終わらせなければいけない」
そうウェーバーは語った。
「事故の後、私はとても苦しんだ。そして人々は、私がどこにいようとも、『ウィリー・ウェーバーさんですね? シューマッハーはどうですか?』と尋ねてくるんだ。それはいつも、私を苦しめる」
「ミハエルができるだけ早く自分の足で立ち上がるのを期待している。そして、彼を抱きしめることができたらいいと思う。それが私の最大の願いだ」
ニコ・ヒュルケンベルグのマネジメントから退いた後、ウェーバーはモータースポーツにほとんど関与していない。今彼は77歳で、マヨルカ島に住んでいる。
「私にはやるべきことがある。仕事をしていなきゃいられないんだ。年金受給者になるのは、私には合わないのだ」
そう彼は自身に近況について説明した。
「私が今やっている仕事は、多かれ少なかれ、趣味なんだ。退屈な時には、いつもすべきことがある。でも、絶対にしなければいけないわけじゃない。私は満足している。それが重要なことだと思う」
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