F1 カナダGP

マクラーレンはカナダGPで勝てたはずだった? レッドブル代表「最初は彼らが優勝候補に見えていた」

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、F1カナダGPで上位を競ったマクラーレンのランド・ノリスが、タイヤ交換のタイミングを1周長く待ったことで、勝つチャンスを逃したと考えている。

Lando Norris, McLaren MCL38, Max Verstappen, Red Bull Racing RB20

 F1カナダGPはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが勝利した。ただ、同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、ライバルのマクラーレンはタイヤ交換のタイミングを遅くしたことで勝つチャンスを逃したのだと考えている。

 カナダGP決勝は雨混じりのレース展開。フェルスタッペンはコースコンディションが回復していく中でペースを上げたランド・ノリス(マクラーレン)に追い抜かれて2番手を走っていた。

 その後25周目にはローガン・サージェント(ウイリアムズ)のクラッシュをきっかけにセーフティカーが出動。ここで先頭を走っていたノリスは、セーフティカーのタイミングもあってすぐにピットインすることはできず、次の周に持ち越すことに。

 ノリスより1周早くタイヤを交換できたフェルスタッペンはここで首位へ浮上しているが、ホーナー代表はこれが今回の勝利のチャンスを掴んだ決定的な瞬間だったとは考えていない。むしろホーナー代表は、レース中盤にスリックタイヤへの交換が始まりだしたところで、ノリスがインターミディエイトタイヤを長く引っ張ることを選んだ時が、このレースにおける重要な瞬間だったと考えている。

 タイヤ交換をフェルスタッペンよりも2周遅らせたノリスは、インターミディエイトタイヤでプッシュしてマージンを稼いだため、ピットレーンからコースに合流する際はフェルスタッペンよりもわずかに前に出ることができた。しかしピット出口から先の濡れた路面でトラクションが十分にかからないことで、乾いたラインを走るフェルスタッペンに先行を許してしまった。

 ホーナー代表はノリスがあと1周早くピットへ入りタイヤを変えていれば、フェルスタッペンのタイヤもウォームアップが済んでいなかったため、状況は違っていたはずだと考えている。

「サーキットも乾いてきていたため、我々は良いタイミングにあったと思う」

 ホーナー代表はそう語る。

The McLaren pit crew do a pit stop on Lando Norris, McLaren MCL38

The McLaren pit crew do a pit stop on Lando Norris, McLaren MCL38

Photo by: Dom Romney / Motorsport Images

「安定したギャップを確保できていた。そして最初のセクターはまだ(走行ライン以外)かなり湿っていたから、適切なところでかわすだけだった。ピットレーンから出て行った時に、温度が大きく下がるんだ」

「我々のミディアムタイヤへの交換タイミングは正しいものだったと感じている。そしてランドは1分20秒台を出す十分な力があって、タイヤが温まっていくと実際にそうなっていた。私が驚かされたのは1周で彼らがカバーしてこなかったことだ」

「彼らは2周長く引っ張っていた。そのことが、マックスにもう1周タイヤの温度を上げるための余裕を与えたんだ。それが重要だった。ランドがピットインした時、彼(フェルスタッペン)のタイヤは作動ウインドウに入っていて、セクター1までに3秒のギャップを奪うことができた。このタイミングが重要だったんだ」

 ホーナー代表は最初のスティントでの路面が乾きつつあるタイミングでノリスが見せた走りから、今回はマクラーレンが勝利に向けて突き進んでいるように感じられていたという。

「最初のスティントでの我々は、序盤にかなり競争力がありそうだった。ジョージ(ラッセル/メルセデス)をハードに追い上げ、後続にはすぐに7秒の差を築いていた」

「つまり路面の濡れたコンディションで我々はより良いセットアップだったんだ」

「ジョージの後ろでDRSオープンまで接近していたがコースオフによって離れてしまい、路面が乾き始めるとランドがすぐ後ろまで迫ることを許してしまった。メルセデスの方がより問題を抱えているようだったが、我々も追い抜きに苦労し、ランドに自由を与えてしまった」

「そのタイミングでは、マクラーレンが優勝の有力候補だったように思えた。そこからピットストップがあり、新しいインターミディエイトタイヤへと交換した」

「そしてセーフティカーが出動し、仕切り直しとなった。そして我々が調節して、より良いポジションを得ることができた」

 

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