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モントーヤ、優勝逃した後輩ノリスに「自分が仕事ができる男だと分かったのは大きい」と助言

元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、マクラーレンのランド・ノリスはF1ロシアGPで優勝を逃したものの、自信を深めるだろうと語った。

Lando Norris, McLaren

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 マクラーレンのランド・ノリスは、F1第15戦ロシアGPの決勝レースで首位を走行していたが、終盤に降った雨に祟られ、勝利を逃してしまった。

 ノリスはスリックタイヤでの走行を継続しフィニッシュを目指したが、雨がひどくなるにつれてペースが落ち、タイミングよくピットストップを行なったメルセデスのルイス・ハミルトンにリードを奪われてしまった。あと一歩のところで初勝利を逃したノリスは、失意の7位でレースを終えた。

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 マクラーレンにも在籍した元F1ドライバーで、インディ500を2度制したレジェンドであるファン・パブロ・モントーヤは、マクラーレンの復活を牽引しているノリスが、今回のロシアGPを経て、自分がレースをリードして勝つために必要なものを持っているという知識を得たことで、自分の能力により自信を持てるようになると考えている。

「彼がどれほどがっかりしているか分かっている。でも大局的に見れば、彼はグランプリをリードしていたんだ」

 そうモントーヤはMotorsport.tvに語った。

「確かに優勝はできなかったが、彼は表彰台に立った経験もあるし、(ロシアGPでは)グランプリのほとんどをリードし、何のミスもしなかった」

「彼は仕事ができることを証明した。これが最も重要なことだ。自分が仕事をこなせるということを知れたということは、ポジティブに捉えられるだろう」

 モントーヤはノリスのレースを、2001年ブラジルGPでの自身の経験になぞらえた。この年にウイリアムズからF1デビューしたモントーヤは、王者ミハエル・シューマッハーを追い抜き、レースをリード。デビュー3戦目で初優勝を挙げるかと思われた。しかしヨス・フェルスタッペンが駆る周回遅れのアロウズから追突され、リタイアしているのだ。

「ブラジルでヨス・フェルスタッペンが僕に当たってきた時と同じようなことが起きてしまったんだ」と、モントーヤは語った。

「みんな、僕が激怒していると思っていたけど、実際にはミハエルを抜いてグランプリをリードしていたので、とても嬉しかった」

「僕の心の中では、『やれる。僕は本当にこれができるんだ』と思っていた。そうやって自分を信じることができれば、仕事をやり遂げるのはとても簡単なことなんだ」

 マクラーレンは、ロシアGPの2週間前のイタリアGPでワンツーフィニッシュを飾ったばかり。この時勝ったのはダニエル・リカルドだった。

 モントーヤは、かつて所属したチームが正しい道を歩んでおり、定期的に優勝を狙えるようになってくれば、より良い仕事ができるようになると語った。

「ダニエルもいい仕事をしている、マシンも良くなってきている。また、ランドも信じられないような仕事をしていて、チームとの相性がとても良いんだ」

「確かに前のレースでは勝ったが、優勝を狙えるポジションに頻繁にいるわけではない。常にそうしたポジションにいるのでなければプレッシャーを感じるし、ミスも出てくる」

「正しい決断をするためには、少し時間がかかる。あそこ(ロシアGP)で起きたことは、誰のせいでもないと思う。チームとして、彼らは素晴らしい仕事をした。ただ、彼らの思うようにはいかなかったんだ」

 通常のコンディションでは、まだトップチームとの差は大きいとマクラーレンは考えているが、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、マクラーレンがより大きな存在になってきていると考えている。

「彼らは今年、明らかに大きな進歩を遂げた。彼らが得意とするサーキットもあれば、彼らにとってより困難なサーキットもある」

 レッドブルとメルセデスのタイトル争いにおいて、マクラーレンが厄介な存在になるのではないかと訊かれ、ホーナーはそう話した。

「ノリスは優勝に値する走りをしていた。だが年末までに、彼らがまた活躍できるサーキットがきっと来るはずだ」

 
 

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