写真:: Joe Portlock / Motorsport Images
motorsport.comは読者と共に2019年のモータースポーツを振り返る企画として、Twitterのハッシュタグ『#MSCjp』で様々な“1番”を募集。約1週間という短い期間にも関わらず、多くの意見・感想をいただいた。
今回はその中の『2019年ベストドライバー・ベストライダー』部門で名前の挙がったドライバー・ライダーを、最も多くの支持を集めた者から順に紹介していく。
読者が選ぶ2019ベストドライバー:ルイス・ハミルトン(F1)
2019年のハミルトンの成熟した戦いぶりに、ハミルトンファンは酔いしれ、他チーム・ドライバーのファンは頭を悩ませたことだろう。読者からも“文句なし”でハミルトンを推す声が多かった。
予選こそバルテリ・ボッタスやシャルル・ルクレールに後れを取るシーンが目立ったが、結果的にシーズン11勝、表彰台17回で自己最多の413ポイントを獲得。3年連続6度目のドライバーズタイトルを手にした。不滅の記録と言われたミハエル・シューマッハーの最多タイトル記録(7回)にも、あとひとつと迫った。
読者が選ぶ2019ベストライダー:マルク・マルケス(MotoGP)
2019年のMotoGPにおいて、マルケスが敵なしであったということに異論を唱える者はいないはずだ。全19戦中、第3戦アメリカズGPでの転倒リタイアを除く18戦は全て優勝または2位という文句のつけようがない成績を残した。中には、1997年にロードレース世界選手権500ccクラス王者に輝いたミック・ドゥーハンを引き合いに出す読者もいた(15戦中12勝、2位2回)。26歳にして、最高峰クラスで6度目の王座を獲得したマルケス……今後どこまでその記録を伸ばしていくのか、全く想像ができない。
ベストドライバー次点:マックス・フェルスタッペン(F1)
ホンダにF1復帰後初勝利をもたらしたフェルスタッペンが、ハミルトンに続く次点となった。年間3勝、2ポールポジション、ドライバーズランキング3位はいずれも自己ベストの記録で、“ホンダのエース”として頼もしい活躍を見せた。“ホンダで勝った”ということもさることながら、オーストリアGPでのシャルル・ルクレールとの攻防をはじめとする数々の名バトルを生み出したことも、読者の心に響いたようだ。2020年は初のタイトルを狙うシーズンとなる。
ベストドライバー3位:シャルル・ルクレール(F1)
F2時代、そしてF1でのルーキーシーズンも高い評価を得ていたルクレールだが、彼がフェラーリ加入1年目でこれほどの活躍をすると予想できた者は少ないはずだ。現に読者からも「ここまで成績を残すとは思わなかった」との声が寄せられた。
4戦連続を含む7度のポールポジション(全ドライバー中最多)はその類い稀なる速さの証と言える。フェラーリの地元レースであるイタリアGPでも勝利を収め、首脳陣とティフォシの心をがっちりとキャッチ。2024年までの長期契約を結び、名実共に“フェラーリの顔”となりつつある。
ベストドライバー4位:山下健太(スーパーGT、スーパーフォーミュラ、WEC)
2019年に“覚醒”したドライバーと言えるのが山下だ。スーパーGTではチャンピオンに輝き、スーパーフォーミュラでは初優勝を挙げてタイトル争いにも絡んだ。そしてWECのLMP2クラスでも奮闘し、今やトヨタのWEC“ハイパーカー”を駆るドライバーの有力候補と言われている。読者からも山下の成長ぶりを評価する声が上がった。
ベストドライバー5位:佐藤琢磨(インディカー)
インディカー・シリーズの中でも“大ベテラン”の域に達してきた佐藤だが、2019年はキャリアベストのシーズンとなった。第3戦アラバマと第15戦ゲートウェイを制し、インディカーが開催される4種類のサーキット(スーパースピードウェイ、ショートオーバル、ロードコース、ストリートコース)全てで勝利を収めたドライバーとなった。
特にポコノでの一件を乗り越えて勝ち取ったゲートウェイでの勝利は読者の印象に強く残っているようで、今回の企画の「ベストモーメント部門」でそれをピックアップする読者も多くいた。2020年こそ悲願のチャンピオンに……彼の挑戦はまだ終わらない。
他にはこんな名前も……
オット・タナク(WRC)
ニック・デ・フリーズ(FIA F2、WEC)
カルロス・サインツJr.(F1)
ファビオ・クアルタラロ(MotoGP)
松田次生(スーパーGT)
小林可夢偉(WEC、スーパーフォーミュラ)
中嶋一貴(WEC、スーパーフォーミュラ、スーパーGT)
マルコ・アンドレッティ(インディカー)
ジョナサン・レイ(WSBK)
スコット・マクローリン(豪スーパーカー)
カイル・ブッシュ(NASCAR)
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