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山本尚貴、F1視察後の思い語る「自分からチャンスを手放したくない」

先週末のF1アブダビGPを視察してきた山本尚貴が、渡航に至った経緯と自身の今の心境について語り、改めてF1に挑戦したい気持ちがあることを明らかにした。

山本尚貴

写真:: 吉田知弘

 国内最高峰レースで二冠を達成しスーパーライセンスポイントも“40”に達した山本尚貴が、先週末に行われた2018F1最終戦アブダビGPを訪問。その経緯や目的を語るとともに、改めてF1へ挑戦したい気持ちがあることを明かした。

 スーパーフォーミュラに続きスーパーGT(GT500クラス)でもシリーズチャンピオンを獲得し、14年ぶりに国内最高峰レース二冠を成し遂げた山本。これによりスーパーライセンス取得に必要なライセンスポイント40をクリア。F1挑戦への道が開け、国内でもF1ステップアップを期待する声が日に日に上がっている。

 その渦中にいる山本は、急きょ先日行われたF1アブダビGPを訪問した。

「日本時間の木曜日深夜に日本を出発して……現地ではフリー走行1回目から全部観ました。ただ帰りのスケジュールの関係もあったので、決勝レースのチェッカーまでは観られませんでした。行ったことに対して何の後悔もないですし、行ってよかったなと思っています」

 そう語った山本。改めて、スーパーGTでのチャンピオン獲得直後からの心境や、アブダビへ向かった経緯について、その思いを明かした。

「(スーパーGTでタイトルを獲得した直後は)特に自分のことよりも、今は海外で頑張っている若手の選手の気持ちを考えてしまいました。僕がライセンスポイントを取ったことで、『(F1に)乗れました』ってなると、それまで海外で頑張ってきた選手に対してのリスペクトがなくなってしまうと思っていた部分もありました。もし僕が乗る機会があったとしても、家族のこともあるし、年齢のこともあるし、いろんなことがあります」

「自分が乗るべきではない、(チャンスがあっても)手を挙げるべきではないと思っていたのが当初の考えでした」

「そこから日にちを追うごとに、ホンダさんと話したりとか、当然家族とも相談したし、先輩ドライバーとも相談をのってもらったりしました。とても自分だけでは考えをまとめることができなかったので、色んな方に協力してもらって、自分の気持ちを再確認しました」

「その結果、行き着いたところは“自分からチャンスを手放したくないな”と思いました」

「(F1に)乗れる乗れないは抜きにして目の前にチャンスがあるのにも関わらず、自らの手で(チャンスを)遠ざけることはしてはいけないなと思いました」

「若手のことを考えた時にも、逆にここで国内で結果を残してきた、ホンダのドライバーとして結果を残させてもらった今、もしF1のチャンスが舞い込んできたり、自分の手で掴みに行けた時には、逆にホンダのドライバーとして頑張っていれば、こういうチャンスが巡ってくるんだということを、若手に対して示しがつくのかなと思いました」

「そうすると、決して彼らの夢を奪うわけではなく、むしろ彼らの将来につなげることができるのかもしれないと考えるようになりました」

「(F1挑戦は)自分のためではありますが、ホンダの若手のためにもなるし、将来レーシングドライバーを目指したいという子供たちの夢も背負えるのかなと思ったら……やっぱり挑戦しない手はないなと思いました」

「ただ、その決断をするのもしないのも、生でパドックでF1を観ていないのに、決断はできないと思ったので、自分の気持ちを再確認するために現地に観に行くべきだなと思ったので、タイトなスケジュールでしたが、お願いをして行かせてもらったというのが全て経緯と目的でした」

 現地ではトロロッソ・ホンダのフランツ・トスト代表やレッドブルのヘルムート・マルコ博士とも会って話をする機会もあり、かつてスーパーフォーミュラで共に戦ったピエール・ガスリーやストフェル・バンドーンとの再会も果たせたという。

 そして何より、現地でF1を観てきたことによって、一度は距離を置いていた「F1への夢」が再び芽生え始めていると語った。

「(現地へ)観に行かないと分からないことがたくさんあったので、それはすごい素晴らしい経験でした。これも、誰もが観に行きたいと言って、すぐ行けるものではないので、そこに協力してくださったホンダさんに対して感謝しています」

「(F1に参戦したいという思いは)レーシングドライバーは一度は憧れるものですし、特に僕はF1に対する憧れと夢を持っていました。小さい頃から頑張ってきました」

「僕にとって、その憧れの対象がアイルトン・セナでした。また何かの縁なのかもしれませんが、今年はホンダでF1を戦った経験を持つJB(ジェンソン・バトン)と組むということで、またF1を身近に感じる1年でしたし、そこで結果を残すことができて、可能性は限りなく低いのはわかっていますが、自分の中で少し距離を置いていたF1に対して、またチャンスがあるのかもしれないと思えました……なかなか夢は捨てきれないんだなと思いました」

 まだ来シーズンのこと、特にF1については何も決まっていることはないという山本。可能性は限りなく低いが、チャンスがある限りはF1へ挑戦したいという気持ちを改めて明言した。

「もちろん国内のレースも大事だし、来年の国内での契約に対しても話を進めている最中です。ただ可能性がゼロではない限りは挑戦すべきだし、挑戦するものだと思っています」

「もちろんF1には乗りたいですが、現実的に考えなきゃいけないことも重々承知しているので、そこのバランスをとりながらこれから過ごしていきたいなと思います」

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