NBC、今季限りでアメリカでのF1放送を終了。ESPNが後任へ
NBCスポーツグループは今シーズン限りでアメリカでのF1放送を終了することを発表。ESPNがその後を継ぐことになるという。

2013年以来アメリカにおけるF1放送の独占権を持っているNBCは、リバティ・メディアとの新契約を結ばないことを選択したと発表した。
この発表は、近い将来リバティ・メディアがOTT(Over The Top/動画や音声などのコンテンツを提供するサービス)を推進し、Netflixやアマゾンビデオのように、ファンに向けて直接コンテンツを届けることを計画している状況の中での発表となった。
NBCスポーツグループは、声明で以下のように述べた。
「2013年に、我々がアメリカのF1放送における独占的な権利保有者になって以来、F1の知名度を広めたり、視聴者数を増やそうとしてきたことに誇りを持っています。今年は我々がそれを行う最後のシーズンです」
「今回我々は新しい契約を締結しないことを選択しました。F1の新しいオーナーが成功することを願っています」
これにより2018年からは、リバティ・メディアと複数年契約を締結したESPNがアメリカ国内でレースを放送することになり、全21戦をESPN、ESPN2、ABCで放送する。
ESPNのプログラミング/スケジューリング部門の副社長であるバーク・マグヌスは、次のように話した。
「ESPNはモータースポーツと長く関わってきました。F1はスポーツの中でも最も重要なものです」
「アメリカにはたくさんの熱心なF1ファンがいます。我々はESPNのプラットフォームを通して、視聴者にF1のショーや興奮をお届けできることを楽しみにしています」
またESPNは、フリー走行と予選セッションも全て放送するつもりであるという。
F1のマネージングディレクターであるショーン・ブラッチズは、「世界で最高峰のモーターレーシングのプラットフォームにABCとESPNが戻ってくることに興奮している」と語った。
「ABCは1960年前半にF1の放送を始めた。ESPNとの放送と配信のパートナーシップは、このスポーツを広くアピールするいうF1の狙いを達成するための重要なステップの見本となる」
「アメリカの市場は、F1にとって非常に重要な成長のチャンスだ。我々はESPNと共にファンの関心を燃え上がらせることを楽しみにしている」
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この記事について
シリーズ | F1 |
執筆者 | Pablo Elizalde |