F1、2023年シーズンからDRSのルール変更試験を実施。スプリントではスタート2周目からDRS使用可能に
F1はスプリントでの接近戦を提供すべく、2023年はレース序盤からDRSを使用できるようにするという試験的なルール変更を行なうようだ。
F1は、2023年シーズンのスプリントではDRS(ドラッグ・リダクション・システム)のルールを試験的に調整し、使用開始タイミングを早めるようだ。
2011年からF1に導入されたこのDRS。これまでレースでは、スタート後またはセーフティカー明けから2周後に作動できるようになっていた。
この仕組みは、スタート/再スタート直後からすぐにDRS使用可能となれば、密集した集団の中で混乱が引き起こされ、アクシデントに繋がる可能性があると考えてのことだった。
しかしF1は、この仕組みを変更することで、バトルが向上するかどうかを確かめたいと考えているのだ。
アブダビGP初日の11月18日(金)に行なわれたF1委員会の会合では、このDRSルール変更が試験的にスプリントで実施されることで合意に至った。
2023年シーズンは6会場でのスプリント実施を予定しているが、この決定により、2周目以降にDRS検知区間で前車と1秒差以内となったドライバーが設定されたDRSゾーンで使用が可能になる。その他のDRSルールは現行のままである。
スプリントでの試験がショーとして一定の改善を見せた場合は、2024年から決勝レースでも導入されると考えられる。
また来年のスプリントでは、チームが被る可能性のあるアクシデントによる損害への対応について、これまでとは異なる仕組みを導入することとなった。
これまでは、スプリント実施のためのコストとして1回につき15万ドル(約2105万円)を予算上限から差し引き(年次報告書で予算を下方修正する形)、さらにスプリントでの緊急ピットインやリタイアなどが発生した場合、その損害分を予算から差し引くという形で、スプリントの実施によるチームのコスト増加に対応してきた。
来季からは損害の申告に関連するレギュレーションが削除され、スプリント実施のためのコストを1回15万ドルから30万ドル(約4210万円)に増額することで、予算制限への影響に対処することとなる。
なおF1委員会では、スプリント実施の際のパルクフェルメ・ルールの簡素化も検討された。現在は金曜日に予選が行なわれ、そこでパルクフェルメ規定が適用され、マシンの大幅な変更ができなくなっている。
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